平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(プロジェクト卒業生240プラスα)

大学・短大・高専名 会津大学
プログラムの名称 プロジェクト卒業生240+(プラス)α
‐一人ひとりの学生が初心を忘れずに志を貫くための支援策‐
プログラム担当者 太田 光一
(プログラムの概要)  会津大学は平成5年に日本で初のコンピュータ理工学を専門とする単科大学として誕生した。コンピュータが不可欠な21世紀の社会において、国際社会に通用する研究者・技術者・起業家の育成が本学の目標である。この目標を達成し、留年・中退を減らして入学定員240名に相当する数の卒業生を毎年輩出することを、このプログラムの目標とする。このために、以下の支援を実施する。
  1. 修学支援(1)合格から入学時までのリメディアル教育の実施(2)修学支援室の設置による落ちこぼし防止(3)履修アドバイザーによる4年間の履修指導体制の確立(4)FD、SDの実施。
  2. キャリア支援による学習のモチベーションの維持。
  3. 健康・メンタルヘルス支援体制の充実強化(1)相談室の充実(2)保健室を中心とした健康管理、食事指導、栄養指導(3)トレーニング室の運動設備の充実更新、運動指導体制の確立、など。
(選定理由)  会津大学においては、平成5年の開校以来、学生支援に関する目標等に基づき、具体的かつ組織的に学生支援を実施しており、その結果、コンピュータ理工学専攻の学生に特有の課題を克服するために、修学支援・キャリア支援・健康・メンタルヘルス支援等に積極的に取り組んでいます。
 また、今回申請のあった「プロジェクト卒業生240+(プラス)α」の取組は、従来の取組に対する客観的な評価結果を基にして、特に留年・退学などに代表される学業を途中で放棄する学生を減らし、質を維持しつつ量の拡大を目指して入学者全員が卒業することを目標とした組織的で実践可能性の高い取組として高く評価できます。
 特に、コンピュータ理工学専攻の学生の陥りやすい問題の分析を丁寧に行い、その結果である、リメディアル教育を含んだ修学指導・食事指導・栄養指導・運動指導の体制化はユニークであるとともに、同様の大学等のモデルとなる取組であり、また、学生支援に関わる複数の組織の統合化、学生支援に関する教職員の専門家志向は、他大学等の参考となる優れた取組であると言えます。
 今後、コンピュータの専門家であるだけでなく優れた職業人となるため、地域の企業等の協力を得て、学生の社会的発達を促すことが付け加えられることで、目標の達成に一層貢献できると考えられます。

お問合せ先

高等教育局学生支援課

-- 登録:平成21年以前 --