平成19年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(薫風・満天フィールド交流塾が育む人間力)

大学・短大・高専名 秋田県立大学
プログラムの名称 薫風・満天フィールド交流塾が育む人間力
‐遊びと農業の教育力が若者と社会を結ぶ‐
プログラム担当者 小林 由喜也
(プログラムの概要)  若者の人間力向上という社会的要請に応えるため、自然との交流(遊び)と農業の教育力を活かした学生支援を行い、行動力と創造力に富み社会性豊かな人材を育てようとする取組である。その内容は、1.豊かな自然、農業・農村、それらを教育研究している多様な教員を資源とした「フィールド交流塾」を開設する。2.ここでは、学生が様々な動植物に触れ自然のなかで遊び、農業を体験し、感性、探求心、コミュニケーション力、行動力および創造力を培う。さらに、3.農村に出て地域の人々と生活や作業を共に行う中で、農村の伝統や文化に触れる。そして、思いやりの心、達成感、協調性を育み、農村生活への理解を深め、社会性を向上させる。
 交流塾での体験は、学生の講義等学修への動機付けを明確にし、勉学意欲を高める。交流塾と学修の相乗効果により、本学部のめざす人間と生物資源との関わりを理解し、未来を逞しく切り拓く人材が育つと期待される。
(選定理由)  秋田県立大学においては、学生支援を行う教職員の資質向上のためのFD・SD活動に積極的に取り組むなど、包括的な支援の実効性確保のための取組を着実に実施されています。
 今回申請のあった「薫風・満天フィールド交流塾が育む人間力」の取組は、大学が保有する豊かな環境資源を活用し、自然を教育者と見立て、若者の人間力を育むことをねらっているものであり、「人間力向上」という新たな社会的ニーズに対応した地方大学ならではの特色ある学生支援であると考えられます。
 本取組は、学生に自然や農業との交流で「遊び」を経験させ、その「遊び」を起点として、人や社会に対する様々な「気づき」を持たせ、最終的に「人間力向上」を図るというものであり、この「遊び」に向けたエネルギーを利用して、様々な「気づき」に到達させようとするところに、本取組のアイディアがあると考えられます。
 地域との連携、農学系サークルの大学間ネットワークの構築など、学外との連携も計画されており、この取組の社会的効果が期待され、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --