平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(学生が自ら育む人間関係力醸成プログラム)

大学・短大・高専名 長崎大学
プログラムの名称 学生が自ら育む人間関係力醸成プログラム
‐学生の自立的行動を大学と地域が協働して取組む支援‐
プログラム担当者 管原 正志
(プログラムの概要)  長崎はその昔から、全国から若者が蝟集して勉学に励み、町の人々も彼らを温かく迎えた。すなわち、長崎は町全体が学校であり、若者を育てた。21世紀の今、長崎の人々、長崎県・長崎市、長崎大学が協働して、「学生の人間関係力」を育てる。
 長崎には「おくんち」を始め、数多の伝統ある地域行事がある。しかし、その行事は準備期間も含め約6ヶ月を要し、かつ若年者が不足しているため、地域伝統行事の維持が危ぶまれている。
 本プログラムは、「学生顧客主義」の標語の下で、本学学生が地域伝統行事に参加して、その維持に力を尽くしてきた町の人々や豊富な知識と経験を持つ市民からなる「長崎大学応援団」の指導・連携・協力のもとに、昔の町内の若者頭的な役割を果たせるよう「やってみゅーでスク」を組織して取組む。
 地域の古老、指導者、子供たちと祭りの企画・準備等により、学生の「人間関係力」の醸成と、地域行事の活性化・リニューアルが期待される。
(選定理由)  本取組は、大学の「学生顧客主義」というユニークな基本理念を反映させるものとして、学生の人間関係力の醸成と地域行事の活性化・リニューアルを目指し、市民等から成る「長崎大学応援団」を結成するとともに、大学・学生・地域連携に基づく「やってみゅーでスク」を組織して総合的な学生支援を行おうとするものです。
 早くから学生のニーズを把握するとともに、学生支援に関わる教職員の資質能力の向上に組織的に取り組み、また、学生の自主企画を大学として支援し続けています。大学と地域とが協働して学生の自立的活動を支援し、キャンパスライフの一層の活性化を実現しようとする優れた取組であり、その実践は他の大学等にも大いに参考となるものであると認められます。特に、人間関係力醸成の包括支援体制としての「コミュニティライフ・アドバイザー(CLアドバイザー)」の配置構想は特筆できるものです。
 今後は、新たな取組に対する効果や有効性を検証しながら、さらなる工夫・改善に努められることを期待します。

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高等教育局学生支援課

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