平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(チャレンジする女性のキャリア形成支援)

大学・短大・高専名 奈良女子大学
プログラムの名称 チャレンジする女性のキャリア形成支援
‐卒業生ネットワークを活用した在学生・卒業生のキャリア形成支援‐
プログラム担当者 井上 裕正
(プログラムの概要)  在学生に対するキャリア形成・就職支援の充実を図るとともに、卒業生・修了生に対し、結婚・出産・育児などの女性のライフサイクルに即したキャリア形成支援を目指す。
 本年からスタートした大学院人間文化研究科修了生ネットワーク構築のための大学院修了生キャリア支援メーリングリストの機能をさらに改善し、対象を学部学生にまで拡張したシステムを開発し、本学卒業生・修了生のデータベース構築を目指す。
 これによって卒業後の就・転職のための求人情報の提供や研究職志望者に対する研究職公募情報を卒業生に提供することにより再チャレンジを支援することができる。また、育児や介護・職業などに関する卒業生間の情報交換の場としての役割を担うことによって、卒業生ネットワークの形成にも資することができる。
 さらに大学と卒業生が一体となった在学生の支援やキャリア教育などの改善に繋げるとともに、将来的には、本学の就職支援体制の整備に繋げたい。
(選定理由)  本取組は、21世紀の新しい時代を担う社会のリーダーとして、男女共同参画社会の実現に貢献できる女性人材の養成を図ろうとしています。
新しい試みとして、奈良女子大キャリアML(メーリングリスト)を作り、卒業生や大学院修了生のネットワーク作りの構築により、再チャレンジを目指すキャリア形成プログラムとして、新規性・独自性のある内容であり、企業や社会からも注目され、その大きな効果が期待されるものです。
 しかしながら、MLを効果的に利用する方法・組織・運用・管理などに対する具体的な計画性にやや欠けています。すでに実施されている大学院人間文化研究科のMLの実績や問題点を整理・検証し、今後展開される全学的なMLのシステムに反映して欲しいと考えます。
 そして、今後、計画が具体的に実行される中で、MLの有効な活用方法等に関し、ノウハウを蓄積し、卒業生・修了生のネットワーク作りに大いに発展する可能性があるものと期待します。さらに、貴学が、女性固有の育児支援を含むライフサイクルを視野においたキャリア支援に積極的に取り組み、将来、多くの女性リーダーを輩出することを期待します。
 以上のことから、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --