平成19年度 「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」選定プログラムの概要及び選定理由(夢を育むe‐学生支援)

大学・短大・高専名 北見工業大学
プログラムの名称 夢を育むe‐学生支援
‐ITシステムと個別担任制の連携による多様な学生へのきめ細かな学生支援‐
プログラム担当者 小林 道明
(プログラムの概要)  本学では、少子化や大学進学率の上昇に伴って多様な学生が入学してくる中で、学生が快適な学生生活を送り、社会での活躍にそれぞれ大きな『夢』を持って卒業していくための学生支援を目指している。
 そのために、これまでの学年担任制に加えて個別担任制を全学で実施し、教員は1学年あたり5人程度の学生を担当することにより、迅速できめ細かな学生支援を行う。
 また、学生の資質・能力・知識の多様化に対応するため、個々の学生の修学・生活状況等多元的な情報を集約した、電子ポートフォリオを学生支援に携わる教職員で共有し、修学の悩みや心の問題などに対して早期に適切な助言や指導を行う。
 さらに、ピア・サポート及びSNS(電子的な学生交流の場)を立ち上げ、学生同士の相談や交流・情報交換を活発化させ、学生の自主的活動を高めることで、学生による学生生活の良い環境づくりを支援する。
(選定理由)  北見工業大学においては、学長のリーダーシップの下で、「学生の元気が大学の力」をテーマに掲げ、教職員による学生支援が従来のクラス担任制、教務課主導での評価制度の問題点を整理しながら、“学生の視点”に立った“face to face”の観点から、今後の取り組み方を計画(又は検討)されている点は、評価に値します。
 本取組は、1.全必須科目の講義記録をリアルタイムでWeb管理し、学科内全教員が記録を共有することは、修学指導やメンタルヘルスケアの活用には最適と考えます。しかし、一方では、管理体制の強化に繋がる懸念があります。また、多様な学生を入学させているとのことですが、学生のフレキシブルな行動の芽を摘む危険性についての功罪に関しては、さらなる検討・考察を加えていく必要があると思料します。2.「取組実施後の評価及び取組内容の改善策」と併せ、データが出そろってしまうことから、単位認定・進級時における判定基準等の学則等の運用をどうするかなどの観点から、結果公表と評価方法を慎重に行う必要があると思料します。3.就職支援に関しては具体的な内容の説明が必要です。実際には、種々執り行っているはずですので、キャリア支援セミナー・就職ガイダンス・合同企業研究セミナー等の具体的な資料を準備しておく必要があると思料します。4.ピア・サポートシステムとSNS(Social Networking Service)は、今後への期待を含めて高く評価できます。
 以上のことに留意する必要があると思料しますが、本取組は極めて優れており、他の大学等の参考となる優れた取組であると言えます。

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-- 登録:平成21年以前 --