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Q2 大学が充実した教育の場となるためには、大学の先生がしっかりとした教育指導方法で授業を行うことが大事だと考えますが、これについて大学では何か取組を行っていますか。

教員個人として、あるいは組織としての教育能力の向上

 大学における教育を充実させていくためには、学生に対して直接教育活動を行う大学の教員が、自らの教授能力を向上させるために不断の努力を重ねることにより、学生の学習意欲を喚起するような授業を展開していくことが重要です。

 また、個々の教員の努力はもとより、大学が、大学あるいは学部、学科としての教育目標を明確に示し、その目標を実現するための視点から、教育課程の編成や個々の授業科目の開設を行い、その上で各教員がその趣旨に沿った授業を行うという一連のプロセスとしての取組も重要です。

ファカルティ・ディベロップメント

 このような組織的な教育体制を構築する一環として、個々の教員の授業内容・方法を不断に改善するため、全学あるいは学部・学科全体で、それぞれの大学の教育理念・教育目標や教育内容・方法について組織的な研究・研修を実施することが重要となっています。大学のこうした取組を「ファカルティ・ディベロップメント」と言います。
 このような背景の中、文部科学省においても、平成19年に大学設置基準を改正して、大学はファカルティ・ディベロップメントを実施するものとするなど、大学の積極的な取組を促す方策を講じています。

各大学における取り組み

 各大学においては、教員相互の授業参観を行った上で授業内容・方法について討論を行い検討を深める、授業の運営方法について新任教員に対する研修会を開催する、授業内容・方法についての恒常的な検討組織を全学的に設けるなどの種々の取組が進められています。これらの取組は、平成9年度に193の大学(全大学の約33パーセント)において行われていたものが、平成18年度には628の大学(全大学の約86パーセント)において行われるようになるなど着実な増加を見せており、大学においてファカルティ・ディベロップメントに対する意識が高まっていることが分かります。今後とも、各大学において、授業の内容及び方法の改善につながるような内容の伴った積極的かつ継続的に取り組まれていくことが求められています。

(参照条文)

○大学設置基準(昭和31年文部省令第28号)

第25条の3  大学は、当該大学の授業の内容及び方法の改善を図るための組織的な研修及び研究を実施するものとする。

グラフ:ファカルティ・ディベロップメントの実施状況(平成16〜18年度)

グラフ:ファカルティ・ディベロップメントの内容(平成18年度)

(高等教育局大学振興課大学改革推進室)