大学名 | 東北大学 |
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拠点のプログラム名称 | 医薬開発統括学術分野創生と人材育成拠点 |
中核となる専攻等名 | 薬学研究科医療薬科学専攻 |
拠点リーダー氏名 | 今井 潤 |
《拠点形成の概要》 本邦の創薬科学のレベルは高く、世界的に高い評価を受けているが、それに続く新薬の臨床開発の国際競争力は低い。しかし、臨床開発のグローバリゼーションは、インターナショナルハーモナイゼーションの要求となり、本邦の臨床開発が世界的に評価されるために乗り越えるべきハードルは高い。創薬科学の能力は一方で高度な臨床開発の能力の需要をもたらしている。国もインターナショナルハーモナイゼーションのための施策を立案し、全国的な臨床開発ネットワークの形成や、医師主導臨床治験の実施を推し進めている。しかしながら、現状でこれらの施策を困難にしているものは、臨床開発に携わる専門家の量的、質的不足である。そこで現在要求されていることは、臨床開発に携わる高度な人材の育成である。 本拠点は薬学・医学・歯学等に共通の課題である医薬臨床開発のための人材育成を目的としたセンター構築を目指すものである。その学問領域は、創薬科学、医療薬学、臨床薬理学、臨床疫学、公衆衛生学、遺伝学などより成り立ち、医学と薬学に社会科学を結びつける新学術分野である。本拠点は東北大学で行われてきた既存の世界に類をみない臨床疫学研究である大迫研究や、大規模介入試験であるHOMED-BP研究、大規模調査追跡研究であるJ-HOME研究などを実践教育の場として活用し、各専門分野の事業推進者が協同してこの拠点運営にあたることで、世界に比肩しうる臨床開発拠点の形成を目指している。 本拠点の形成は本邦の医薬品臨床開発とevidence based medicineの形成に貢献し、日本の医薬品開発という国家的戦略の一翼を担うにことになる。5年後には多数の実践者、教育者、研究者を育成し、東北大学の将来構想の一部として先進的臨床医薬開発研究センターへ脱皮することを目指している。 ![]() |
高等教育局大学振興課
-- 登録:平成21年以前 --