スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業の検証に関する有識者会議(第4回)議事要旨

1 日時

平成30年5月15日(火曜日)14時30分~16時30分

2 場所

埼玉県立浦和高等学校 2階 大会議室

3 出席者

萱島信子委員,河村小百合委員,田代桂子委員,永井裕久委員,二宮皓委員,松本茂委員
長尾篤志視学官,小幡泰弘国際教育課長,佐藤由郎室長補佐,矢田裕美係長

4 議題

(1)SGH事業指定校の取組説明と授業視察
   ・埼玉県立浦和高等学校
(2)海外研修参加生徒との懇談
   ・埼玉県立浦和高等学校生徒(5名)
(3)自由討議

5 議事録

○埼玉県立浦和高等学校より,資料1に基づいてSGH事業に関する学校の取組について説明が行われた。
○埼玉県立浦和高等学校の授業の視察が行われた。
○埼玉県立浦和高等学校生徒(3年生5名)との懇談が行われ,海外研修の体験等について意見交換が行われた。
○座長より,第3回スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業の検証に関する有識者会議の議事要旨について確認が行われ,委員により承認された。
○埼玉県立浦和高等学校への質疑応答を経て,以下のとおり意見交換が行われた。


【委員等からの主な意見】
○理系の生徒の割合が高い学校でありながら,スーパーサイエンスハイスクールではなく,スーパーグローバルハイスクールの指定を決める理由はどんなことか。

○この事業の成果を把握するときに,最終的なアウトカムがどんなものかを把握する必要がある。長い目で見たときの効果の把握,つまり卒業生の追跡調査というものをやっているか。どこの大学に行ったかとかどこの会社で働いているかとかという表面的なところも一つだと思うが,本人が社会人としての選択をする上でどういう影響を及ばしたのかというような調査をやっているのか。

○国で予算が付いていてどういう効果を期待するかというところがあると思う。海外研修を経験した数名の生徒に大きな効果があるということはよく分かるが,学校全体としての底上げ,効果の波及というところをどういうふうに考えるか。

○留学生の受け入れによって,海外に行かない生徒にとっても,海外の方と接触し,いろいろ経験できる機会にはなるのではないか。

○中学校の時にSGH的な要素を期待してSGHの高校に入学している子どもたちもいると思うが,期待して入ってきたけれども,1年たったらそういうSGH的なカリキュラムが姿を消しているとか,海外研修の規模がほとんど縮小されてしまったということになると,どのような影響があるだろうか。

○県教育委員会としては中学生が期待して入るということを前提にしたときに,県独自にグローバルリーダー育成校とかグローバル人材育成校とかそういう新たな指定プログラムというものを考えることができるだろうか。サステナビリティをどう捉えていくかということが私たちの大きなテーマになっている。

○このプログラムであれば文系でも理系でも享受できるという話があったと思うが,留学した方が享受したということは分かるが,それ以外の方がSGHとしてのどういうところで享受しているかということを知りたい。

○思ったほど海外研修の希望者が多くないという実感があるが,障害になっているのは何だろうか。例えば勉強や進学にとってプラスではないから避けようとか,何か理由があって希望者が少ないのか。部活動,学校行事,勉強など生徒の高校生活での優先順位があるのではないか。

○基本的にこれは国費が入っており,広げるという趣旨もあるので,成果発表会,報告会というものを学校規模で学校の全校生徒に対してやっていただきたい。県教育委員会にも,SGH以外の他の公立学校にも成果を広げるための取組を期待したい。

○既に国際的な教育がなされていた伝統のある学校において,SGHの支援があったから変わったこと,SGHがなければこういうふうにはならなかったという具体的なことはあるのだろうか。

○最後に,事務局より今後の開催スケジュールについて説明があり,閉会した。


以上

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