主管局 |
研究開発局 |
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関係局 |
科学技術・学術政策局 |
基本目標 |
新エネルギー・省エネルギーの経済的・技術的課題を解決し導入・普及の促進を図るため、以下の研究開発を積極的に推進する。 |
達成目標 |
CO2排出削減を目的として、発電ガスタービンやジェットエンジンの高効率化に必要な超耐熱材料(耐用温度1150度のNi基単結晶超合金、耐用温度750度のNi‐Co基鍛造超合金、耐用温度1800度の高融点超合金)を開発し、タービンシミュレーションや既存タービンによる実機試験を行い、有用性を実証する。 |
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達成目標の達成度合い |
Ni(ニッケル)基単結晶超合金については、耐用温度1120度の合金について、実用化に必要な耐酸化性等の特性評価を実施し、優れた特性を実証した。Ni‐Co基鍛造超合金については、鍛造成形できるものとしては耐用温度750度を達成した。さらにこれらの実環境模擬部材について、疲労特性など広範な特性評価を行い優れた性能を実証した。高融点超合金(Ir(イリジウム)基超合金)については1800度を目指して引き続き研究を継続している。 |
今後の課題 |
福島第一原発の事故等を契機として、省エネルギーや再生可能エネルギーの必要性が高まっている中、大型発電所用の天然ガスコンバインドサイクル発電(ガスタービン発電と蒸気タービン発電を組み合わせた発電)や、コジェネレーション(熱と電力を同時に効率的に供給するシステム)用の小型発電に用いるガスタービンの高効率化が喫緊の課題となっており、上記で開発した材料の早期実用化のための研究を加速していく必要がある。 |
達成目標 |
候性鋼ではユビキタス元素利用による橋梁材料等の強度を2倍化及び長寿命化を図ること、また耐熱鋼のクリープ寿命の大幅拡大を図り、高効率火力発電プラントの設計・製作に提供可能な耐熱超鉄鋼技術を開発することにより、CO2排出削減と電気エネルギーの安定供給に資する。 |
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達成目標の達成度合い |
耐候性鋼については、溶接金属接合部の耐食性について検討した。微量ボロンを添加することによって溶接金属接合部の靭性が高まることを確認しているが、さらに腐食侵食も起こらず、母材と同等の耐食性が確保されていることを確認し、実用化に向けて大きく前進をした。 |
今後の課題 |
耐候性鋼では、溶接金属接合部の靭性を向上させるために、さらにボロン量の最適化と靭性向上のメカニズム解明を行う必要がある。また、開発した耐候性鋼を震災対応・社会インフラ再生に向けた橋梁等の補強用鋼材として適用するために、大型鋼材の試作に着手を開始しており、今後、手法を確立する必要がある。 |
達成目標 |
温室効果ガスの削減を中長期にわたって継続的かつ着実に進めていくため、今後の温室効果ガスの排出を大幅に削減しうる革新的な技術の研究開発を行う。(先端的低炭素化技術開発) |
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達成目標の達成度合い |
平成22~23年度に採択した課題を着実に推進すると同時に、本年度から革新的省・創エネルギー化学プロセス/システム・デバイス領域を新たに設置し、既存領域と併せて新規課題の追加採択を行った。 |
今後の課題 |
既存採択課題の着実な推進を行うとともに、新しい課題の追加採択を行い、より早期に温室効果ガスの排出削減効果を実現するような研究開発成果を得る。 |
達成目標 |
レアメタル・レアアース等の希少元素を豊富で無害な元素で代替する全く新しい材料の創製を行うことを目的とし、材料特性に対する構成元素の役割とメカニズムを解明する。(元素戦略プロジェクト) |
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達成目標の達成度合い |
アークプラズマ法を用いた酸化アルミニウム担持したCe触媒の開発に成功し、その結果、排ガス触媒において、PtをCeに代替する技術を開発することにより、資源制約にとらわれることない環境保全技術に貢献した。 |
今後の課題 |
融合研究領域における実用化・産業化を展望した研究開発であることから、昨今の社会情勢を踏まえて適切に対応することが必要である。 |
大臣官房政策課
-- 登録:平成26年11月 --