主管局 |
研究開発局 |
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関係局 |
科学技術・学術政策局 |
基本目標 |
国民の理解と安全確保を大前提として、原子力の多様な可能性を引き出すための研究開発を推進する。 |
達成目標 |
長期的なエネルギー安定供給を実現するとともに、地球環境保全に寄与することを目的として、供給安定性や環境適合性に優れた原子力の特性を技術的に高める高速増殖炉サイクル技術の実用化に向けた研究開発を進める。 |
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達成目標の達成度合い |
高速増殖炉サイクル技術については、実用化に向けて、採用する革新技術の研究開発を進めると共にその技術の採否判断の検討を行った。また、これまでの研究開発成果及び達成度評価の結果を踏まえ、平成23年度以降の研究開発計画の立案と開発目標・設計要求の見直しを進めた。 高速増殖原型炉「もんじゅ」については、平成22年5月に試運転を再開し、炉心確認試験を実施し、高速増殖炉の実用化に有用なデータを取得した。しかし、平成22年8月の炉内中継装置の落下トラブル等を受け、「もんじゅ」の全体工程を修正した。 |
今後の課題 |
平成22年6月に閣議決定された、エネルギー基本計画に従い、平成37年(2025年)頃までの実証炉の実現、平成62年(2050年)より前の商業炉の導入に向けた研究開発を推進する。 「もんじゅ」については、平成17年10月に原子力委員会で決定された、原子力政策大綱に従い、運転再開後10年程度以内を目途に「発電プラントとしての信頼性の実証」及び「ナトリウム取扱技術の確立」という所期の目的を達成することに優先して取り組む。 (※但し、本計画は東京電力福島第一原子力発電所事故前のものであり、当該事故を受けた原子力政策全体の見直し等の中で、今後見直すこともあり得る) |
達成目標 |
長期的なエネルギー安定供給を実現するとともに、地球環境保全に寄与することを目的として、核融合エネルギー研究の推進に不可欠なITER(国際熱核融合実験炉)の建設を国際協力によって進める。また、ITERと並行して、先進的核融合研究開発プロジェクトである幅広いアプローチ活動を日欧協力により実施する。 |
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達成目標の達成度合い |
ITER計画については、ITER協定が平成19年10月に発効しITER機構が正式に発足した。ITER建設・運転スケジュール等を示すベースライン文書が合意されるとともに、我が国は他極に先駆けて機器製作を進め、我が国分担分のトロイダル磁場コイル導体の製作を約3割完了した。引き続き、ITER機構へ我が国が分担する物納機器の製作を進めるとともに、人員の派遣を実施している。 |
今後の課題 |
国際的に定められたスケジュールに従って、ITERの建設を進めるとともに、幅広いアプローチ活動における研究開発等を着実に推進する。 |
大臣官房政策課
-- 登録:平成25年04月 --