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宇宙開発利用

(2)垂直離着陸実験機

第三章 日本の輸送系技術の発展6.再使用型ロケット

1.プロジェクトの経緯

 JAXA宇宙科学研究所では、将来の宇宙輸送システムの研究として、完全な再使用型のロケットについて開発を実施しており、その研究の一環として、小型の実験機を使って、垂直離着陸を含む飛行に必要な技術を習得するための実験を実施している。

2.プロジェクトの目的と目標

 安価な宇宙輸送システムを実現するための再使用可能ロケットに必要な技術の習得を目標としている。

3.実施内容

 垂直離着陸実験機として開発された再使用ロケット実験機(RVT)は、推力8kN級の液体酸素/液体水素(LOX/LH2)エンジンを搭載し、1999年(平成11年)以来、実験を繰り返してきた。2003年(平成15年)からは推進剤供給システムをガス押し式からターボポンプ式に変更する計画が開始され、2006年(平成18年)から2009年(平成21年)にかけて3回のエンジン地上燃焼試験をJAXA能代多目的実験場において実施してきた。
 現在のところ到達高度は40kmであるが、将来的には観測用ロケットとして高度100kmまで到達することを目指している。

4.成果

RVT#1

 1999年(平成11年)実施。液水ロケットの推力制御、垂直離着陸機能、再使用飛行運用の各技術を実証。

RVT#2

 2001年(平成13年)実施。耐久性エンジン、GPSによる航法、エアロシェルなどを採用し、飛行範囲の拡大が図られた。

RVT#3

 2003年(平成15年)実施。液水タンクの複合材化、エンジン噴射器高機能化、再使用運用の洗練などによりさらなる飛行範囲の拡大が図られた。

RVT#4

 2009年(平成21年)実施。垂直離着陸飛行実験で想定される広範な燃焼作動条件下で、特に高推力側の燃焼推進特性、推力制御特性を取得して同機体システムに対する適合性を評価する。また完全再使用型LOX/LH2エンジンの実用化へ向けた技術的な課題を抽出することを主な目的として実験を行った。

お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成23年02月 --