ここからサイトの主なメニューです

宇宙開発利用

4.J-Ⅰロケット

第三章 日本の輸送系技術の発展

1.実施に至った経緯

 イリジウム衛星やライフサット計画など、低軌道への小型衛星打上げ需要が見込まれるのに対し、H-Ⅱロケットでは柔軟な対応が困難であることから、短期間で実現可能な安価な小型衛星打上げロケットとして開発されたもの。

2.プロジェクトの目的と目標

 既存技術を組み合わせることで小型衛星打上げロケットを安価・短期間に実現すること。

3.実施内容

 開発に当たっては短期間・低コストでの開発を行うため、宇宙開発事業団が開発したH-Ⅱロケットの固体ロケットブースタ(SRB)と宇宙科学研究所(ISAS)の開発したM-3SⅡロケットの上段部(第2段モータのM-23と第3段モータのM-3B)を組み合わせた計画となった。このほかに2次液体噴射推力方向制御装置(TVC)とサイドジェット装置(SJ)もM-3SⅡロケットより受け継いでいる。また全段固体ロケットのため、射場での整備作業を大幅に短縮することが可能となった。

  • 3段式固体燃料ロケット
  • 全長:33.1m
  • 直径:1.8m
  • 打上げ能力:低軌道 約1,000kg

4.成果

 J-Ⅰロケット試験機1号機は1996年(平成8年) 2月12日、極超音速飛行実験機(HYFREX)を載せて打ち上げられ、発射は成功した。しかし1998年(平成10年)4月、宇宙開発委員会輸送系評価分科会はJ-Ⅰロケットについて想定運用コストや打上げニーズ見積もりに関して「目標設定の段階から無理があった」などとし、実用化に疑問を投げかけた。2001年(平成13年)の予定だった2号機の打上げは中止された。

お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成23年02月 --