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宇宙開発利用

(6) JCR型ロケット

第三章 日本の輸送系技術の発展2.N系ロケット

1.実施に至った経緯

 1966年(昭和41年)、かねてより「Qロケット構想」を進めていた宇宙開発推進本部が、Qロケットの開発に必要な電子機器と誘導制御技術の開発を目的として実験用ロケットのJCRロケットを計画した。後に計画は宇宙開発事業団(NASDA)に移管された。

2.プロジェクトの目的と目標

 JCRロケットの目的は人工衛星搭載ロケットであるQロケットに必要な電子機器及び誘導装置の試験である。

3.実施内容

 JCRロケットは2段式固体ロケットであり、1、2号機は航空宇宙技術研究所のNAL-25・31ロケットを宇宙開発推進本部が引き継いで開発したものである。
 JCRロケットに搭載されたガスジェット制御装置は当初過酸化水素を推進薬としたものが搭載され、3軸制御試験が実施された。この間、Qロケットに代わって計画されたNロケットがヒドラジンを採用することが決まったため、JCRロケット9、10号機にはNロケットと同一推進薬のガスジェット制御装置が搭載された。誘導制御装置は、ジャイロ機器、誘導用トランスポンダ、デコーダなどが搭載された。電波機器は、Nロケットに搭載されるすべての電波機器が搭載され、各種試験が実施された。

4.成果

 1969年(昭和44年)9月に1号機が打ち上げられ、1974年に終了するまで合計10機が打ち上げられた。当初のQロケットNロケットへの技術研究を目指した計画から、米国の技術導入を前提とした新N計画に移行した後も運用は継続され、Nロケットの設計、制作、打上げに役立てられ当初の目的を達成した。

お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成23年02月 --