ここからサイトの主なメニューです

宇宙開発利用

5)試験衛星「たんせい4号」(MS-T4)

第二章 日本の人工衛星の発展1.技術実証衛星 > (1)ISAS

1.実施に至った経緯

 M-3Hロケットの第一段に推力方向制御装置をとりつけ、日本のロケットとしては初めて全段推力制御が可能なM-3Sロケットが開発された。この新型ロケットの打上げ性能・機能確認および将来の衛星に必要な技術の実証用に試験衛星が必要とされたため、MS-T4が開発され、軌道投入後に「たんせい4号」と命名された。

2.プロジェクトの目的と目標

 M-3Sロケットの衛星打上げ能力・機能を確認するとともに、将来の科学衛星に必要な姿勢制御技術や追尾技術、スピン制御技術、太陽電池関連技術などの各種工学実験、および各種の科学研究が目的とされた。具体的なミッションは以下のとおり。

  • 磁気姿勢制御
  • ホイール姿勢制御
  • レーザ反射器による追尾
  • レーダトランスポンダによる追尾
  • MPDアークジェットによるスピンアップ
  • 磁気バブルデータレコーダの記録・再生
  • 太陽ブラッグX線分光器による太陽フレアの観測

3.実施内容

 M-3Sロケットによって軌道に投入されたのち、予定された各ミッションを順調に実施していずれにおいても十分な成果を上げた。

  • 打上げ:1980年(昭和55年) 2月17日、M-3S型ロケット1号機により鹿児島宇宙空間観測所(現・内之浦宇宙空間観測所)から打上げ(1983年(昭和58年)5月13日に運用停止)。
  • 軌道:近地点521.7km、遠地点605.6kmの略円軌道(周期約96分、軌道傾斜角38.7°)
  • 質量:185kg

4.成果

 M-3Sロケットの軌道投入能力を実証すると共に、新型科学衛星の実現に向けて必要な数多くの技術を実証した。

お問合せ先

研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付

(研究開発局参事官(宇宙航空政策担当)付)

-- 登録:平成23年02月 --