平成22年1月14日
このたび環境分野における「21世紀気候変動予測革新プログラム」の再公募を開始いたしますのでご案内いたします。
近年、世界各地で温暖化の影響によるものと思われる異常気象が頻発していることなどを背景として、地球温暖化への対応は、国際的に極めて重要な政策的課題となっており、早急な対応の必要性に関する社会的認識はますます高まりつつあります。
平成18年度で終了した当省の「人・自然・地球共生プロジェクト」(以下「共生プロジェクト」という。)による温暖化予測研究は、我が国が世界に誇るスーパーコンピュータ「地球シミュレータ」の能力を最大限に活用し、国が主導する一貫した推進体制の下で先端的温暖化予測モデル群(日本モデル)を開発した結果、我が国の温暖化予測研究を世界トップレベルに押し上げ、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書等温暖化対策検討のための科学的基礎の構築に大きく貢献しました。
脱温暖化社会の構築のための政策立案及び対策の確立を推進するためには、健全な意志決定のための科学的基礎の構築が必要とされており、より精緻な予測モデルの開発と高い信頼度を有する予測情報の創出が急務となっていること、また、温暖化が不可避と考えられる状況においては、適応策の検討を進めることも重要であり、温暖化の影響として近年特に社会的関心が高い異常気象による近未来の極端現象(台風、豪雨等)に関する解析を行い、予測情報の自然災害分野の影響評価への適用を図る必要があることを考慮すれば、共生プロジェクトの成果をさらに発展させるための研究推進制度を国が主体となって推進する必要があります。
従って、本プログラムは、「共生プロジェクト」の成果を発展的に継承し、世界最高水準の気候変動予測研究を、3つの研究項目(A.温暖化予測モデルの高度化および将来予測、B.不確実性の定量化・低減、C.自然災害に関する影響評価)について有機的に連携させながら実施します。それにより、地球規模から河川流域規模までの幅広いスケールにおいて複雑な大気・海洋・陸域の物理過程、生物地球化学過程を考慮した予測モデルを発展させ、確度の高い高解像度の温暖化予測の実現を図るとともに、予測実験結果の不確実性を定量化し、その原因究明と改善策の確立により、不確実性の幅を低減します。さらに近未来の気温や降水などにかかわる極端現象(台風、熱波、集中豪雨、高潮、豪雪、干ばつ等)の頻度と強度に注目した解析を通じて、予測情報の自然災害分野の影響評価への適応性を実証することを目指しています。
このような研究開発を通じて、確度の高い予測情報を国内外の地球温暖化対応に関する検討の場に提供し、IPCC第5次評価報告書(2013年頃予定)への寄与をはじめ、気候変動に対する政策検討、技術的対策の立案に資するための委託事業です。
今回の再公募では、1.で掲げた目的を達成し、IPCCの第5次評価報告書への寄与をはじめ、気候変動に対する政策検討、技術的政策の立案に資するための研究として、上記の研究項目A及びBについて、各研究項目の研究範囲及び達成目標を有する研究開発機関の再募集を実施します。今回、Cについて募集は行いません。
なお、研究期間が2年となるため、2年で研究成果が出せることを条件とします。
但し、新規研究でなくとも、提案研究機関のこれまでの研究を継続して実施することにより新たな成果を出せることができれば構いません。
研究課題の提案にあたっては、公募要領を熟読いただいたうえ、府省共通研究開発管理システム(e-Rad)を通じて所定様式による提案書類を提出してください。応募期間は平成22年1月15日(金曜日)から平成22年2月15日(月曜日)です。
競争的資金制度を中心として研究開発管理に係る一連のプロセスをオンライン化する府省横断的なシステムです。
e-Radポータルサイト:http://www.e-rad.go.jp/
このページでは公募要領をダウンロードすることが出来ます。当該公募要領は電子媒体のみ用意しております。冊子の請求は受け付けておりませんのであらかじめご了承下さい。
このページ(ダウンロード用ファイルを含む)は各研究機関等のホームページ等で応募を目的としてコピーをし、各研究者への配布に利用していただいてかまいません。
佐藤、小島
電話番号:03-6734-4143
ファクシミリ番号:03-6734-4147
メールアドレス:kikoh@mext.go.jp
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