メールレビューの実施について(仮称)

別添

1.メールレビュア選定基準等

(1)選定要件等

 メールレビュアは、世界トップレベル研究拠点の構築に理解のある者のうち、次のいずれかの要件に該当するものとする。

  1. 主として研究内容に重点を置きつつ審査を行うレビュア
    • a)各分野における専門家として研究に従事し、高い学問的業績及び識見を有する者
    • b)その他各専門分野において広くかつ高い知見を有する者
  2. 主としてシステム改革に重点を置きつつ審査を行うレビュア
    • a)大学・独立行政法人等の研究活動及び運営に関し、豊富な経験と識見を有する者
    • b)研究マネジメント経験を有する者
       なお、メールレビュアの選考に際しては、多様な観点からの審査の公平性を確保するため、以下の点に留意するものとする。
      • (1)公私立大学、独立行政法人、民間企業等の研究者のバランスに配慮すること。
      • (2)性別、地域性、年齢構成(原則、70歳以下とする。ただし、特別の事情がある場合は、この限りでない。)のバランスに留意すること。
      • (3)外国人研究者の目から見た魅力度を評価するという観点から、外国人研究者の登用について考慮すること。

(2)利害関係者の排除

  1. メールレビュアは、当プログラムに応募する拠点構想の全体責任者又は拠点構想責任者として本プログラムに提案することは出来ない。
  2. メールレビュアは、以下のいずれかに該当する場合は、速やかに申し出るとともに、当該案件のメールレビューを行わないものとする。
    • a)ホスト機関に専任又は兼任として在職(就任予定を含む。)する、又は過去3年以内に在職した者
    • b)拠点構想に参画する研究者
    • c)拠点構想に参画する研究者と親族関係もしくはそれと同等の親密な個人的関係にある者
    • d)拠点構想に参画する研究者と密接な師弟関係にある者
    • e)当該構想の提案に向けた意思決定過程に、ホスト機関の関係者として関与する者
    • f)構想ごとに設置する評価委員会等の委員に就任する予定のある者
    • g)拠点構想に参画する研究者と緊密な共同研究を行う関係にある、又は過去3年以内にあった者(例えば、共同プロジェクトの遂行、共著研究論文の執筆もしくは同一目的の研究会メンバーにおいて緊密な関係にある者)
    • h)拠点構想の採否が直接的な利益につながるとみなされるおそれのある対立的な関係もしくは競争関係にある者
    • i)その他中立・公正にメールレビューを行うことが困難であると判断される事由のある者

2. メールレビュアの選定方法

(1)リストの作成

 1.の選定要件を満たす者のなかから、以下のように候補者リストを事務局にて作成する。

分野の観点から

 生命科学(生物学、農学、医歯薬学)、化学、材料化学、電子・情報工学分野、精密・機械工学、物理学(物理学、天文・地球科学)、数学の10分野につき、分野ごとに、日本人2名(加えて補欠2名)、外国人2名(加えて補欠3名)、計4名(加えて補欠5名)。
 (分野の設定が広くなることもあり、システム改革の部分を含め比較的広い視野から審査できる者を選定すべく留意。)

システム改革の観点から

 日本人2名(加えて補欠3名)

 なお、外国人レビュアは、英語が理解できる者とし、日本人であって、現在海外の大学・研究所等において研究活動に従事しており、海外の大学等において豊富な職務経験を有する者も含むものとする。

(2)委員会における承認(公募の締切時期までに作業を完了)

 世界トップレベル研究拠点プログラム委員会の全委員に候補者リスト(案)を送付し、意見収集した後、委員長一任でレビュア候補者を決定する。その後、各候補者に事前の依頼を行い、内諾を得た者(候補者が辞退した場合は、順次補欠者を繰り上げて内諾を取る。)をレビュアとして確定する。最終的に確定したレビュアのリストを全委員に通知する。
 各レビュアに対しては、必要な説明を行い、プログラムの趣旨について十分な理解を得た上で審査を行ってもらうこととする。

3.メールレビューの実施

 公募の際に、応募機関に、上記10分野の中から拠点構想に最も関連の深い2分野の申請を求める。
 申請された分野に対応する分野のレビュア及びシステム改革の観点から選定されたレビュアに応募書類一式を送付し、審査を求める。なお、同じ分野を申請した応募に対しては全て同じメンバー(分野ごとに4名)に審査を求めることとなる。
 また、上記に加え、特に各拠点構想の対象分野、研究達成目標を専門的観点から審査できるレビュアを追加的に2名(日本人)選定し、委員長の承認を得た上でメールレビューを依頼する。
 よって、各拠点構想については、以下の通りそれぞれ12名のレビュアが審査を行うこととなる。
 <分野>(日本人2名+(プラス)外国人2名)×(かける2)分野+(プラス)<システム>日本人2名+(プラス)<対象分野等に特に対応した追加的レビュア>日本人2名、計12名
 利害関係者の申告があった場合は、未回収と同じ扱いとし、新たなレビュアを割り当てることはしない。
 レビュア1人あたりの審査件数に原則上限は設けない。特に、システム改革の観点から選定するレビュア(日本人2名)は、公平性の観点から、全件を通じて審査する。

要検討事項

  • 候補者リストの委員による承認(及び、実際のはりつけの確認)は、委員会を開催して行う必要はないか。
  • 「最も関連の深い2分野」を踏まえてレビュアを決定するという考え方で問題ないか。
  • 分野の観点から選定したレビュアとシステム改革の観点から選定したレビュアの間で採点項目を変える、採点結果に重み付けをするなどする必要はないか
  • 外国人レビュアと日本人レビュアの採点項目は同じでよいか(特にシステム改革部分、回収率とのかねあい。外国人については、回答可能な部分のみ回答を求めるという考え方もあるか。)

-- 登録:平成21年以前 --