委員会(第2回)議事概要


1. 日時
  平成19年3月22日(木曜日)10時~13時

2. 場所
  東京會舘 11階 シルバールーム

3. 出席者
 
【委員】 井村委員長、飯吉委員、生駒委員、石田委員、黒川委員、小林委員、末松委員、戸塚委員
【事務局】
(大臣官房) 林文部科学審議官、倉持政策評価審議官、田中大臣官房政策課長
(科学技術・学術政策局) 森口局長、袴着次長、吉川総括官、生川計画官
(研究振興局) 川上振興企画課長
(高等教育局) 村田審議官
(日本学術振興会) 小野理事長

4. 議題
 
(1) 世界トップレベル研究拠点プログラム公募要領について
(2) 世界トップレベル研究拠点プログラム審査要領について
(3) その他

(配付資料)
資料1   「世界トップレベル研究拠点プログラム委員会」からのメッセージ(案)
資料2 世界トップレベル研究拠点プログラム公募要領(案)
資料3 世界トップレベル研究拠点プログラム審査要領(案)
資料4 世界トップレベル研究拠点公募作業スケジュール(書類審査関連)(案)

参考資料1   世界トップレベルの研究拠点プログラム委員会(第1回)議事概要
参考資料2 主要研究拠点の人員・予算比較表
参考資料3 米国トップクラス研究拠点調査結果(特徴・機関比較)
参考資料4 世界トップレベル研究拠点プログラム委員会スケジュール(案)
参考資料5 メールレビュー評価書(案)
参考資料6 ヒアリング実施要領(案)
参考資料7 ヒアリング評価書(案)

5. 議事概要
 
(1) 世界トップレベル研究拠点プログラム公募要領について、次の意見が委員よりあった。
  【分野】
分野については、対案として示された案の方が良い。
対案で、括弧書きで示された各分野は、独立した分野として捉えるべき。
エネルギーは既に融合分野。また、基礎研究と応用研究を分ける発想はおかしい。
分野については柔軟に考える必要がある。対案をベースに表現を工夫してはどうか。
多少事務的ではあるが、分野とともに、類似の拠点を書かせるとイメージが掴み易い。
新分野を切り拓くには、学生の参加が重要。何らかの配慮が欲しい。

【研究達成目標】
研究達成目標は、拠点としての目標か、それとも研究者としての目標か。
拠点の目標でなければ意味がない。
拠点リーダーが中心とならざるを得ない。CSTPのペーパーでも「トップダウン的」いう言葉を使っている。
柱書きは良いが、例示は唐突な印象。
例示を示すことに反対はしないが、本案の例示では、目的志向が強すぎて、基礎的研究をやるという本プログラムの趣旨に逆行しているように見える。

【拠点を形成する研究者等】
研究者がトップレベルであることを図る指標として「被引用論文数」の利用には慎重になるべき。
3つとも例示とし、「例えば」を入れる。また「被引用論文数」の例示は3番目に落とす。
研究者の人数については、柔軟性を確保する意味でも、Thresholdは低めにすべき。
人数が少なすぎても拠点にヴィジョンが根付かない。主任研究員は10~20人、全体の人数は100~200人程度以上としてはどうか。
法人化後、他大学と連携して拠点を作ることは難しいのではないか。学内だけでこじんまりとまとまらないように特別の方策が必要ではないか。
他大学との連携については、サテライトを活用する等工夫の余地がある。ただ、サテライトについては、単なるばら撒きにならないよう、審査の際には厳しく精査する必要がある。
拠点として何を目指すかだけでなく、どう達成するかもヴィジョンとして示す必要がある。

【研究資金等の確保】
「(5)環境整備」にしろ、「(7)研究資金等の確保」にしろ、記述が細かすぎる。大切なのは、本補助金は拠点形成のための経費であり、研究費は別途取ってくる点を明確にすること。
確かに書きぶりとして細かい面もあるが、書いている内容は当然のものが多い。
研究費を継続的に確保することは、今の競争的資金制度の現状では難しい。研究費についてもホスト機関のコミットが必要ではないか。
ポスドクの国際公募はできるようになっているが、学生についても本補助金で手当てできれば、国際公募できるのではないか。
学生の参加は、色々な形態があるだろう。

【その他】
本プログラムの範囲を超えるかもしれないが、基礎研究の分野でも知的財産権の問題は重要。注意喚起しておく必要がある。
リーダーをどう守るか。Advisory Bodyがその役割を果たす必要がある。

(2) 世界トップレベル研究拠点プログラム審査要領について、次の意見が委員よりあった。
  【配点について】
ヴィジョンを重視するのは当然だが、人の評価は実績が重要。バランスが必要。
リーダーのヴィジョン、コンセプト、コアとなる集団の3点をしっかり評価すべき。
原案のような項目ごとの細かな配点まで必要かは疑問だが、大まかな配点のバランスについては、重要なポイントはちゃんと押さえてあると思う。
総合評価は、点数ではなく、ABCとかの段階評価にすべき。
審査においては、フィードバックが重要。
評価は、段階評価方式で、コメントを書いてもらうということで良いだろう。

【グローバルCOEとの関係】
グローバルCOEと本プログラムとで申請者の重複は認めるのか。
拠点長は専任を要件としており、グローバルCOEとの兼任はできない。拠点で活動する他の研究者については重複を排除していない。(事務局)
グローバルCOEでの取組も本拠点の活動に活用するというくらいの気持ちでよい。
ヴィジョン、ミッションの中に明確に位置づければ、活用を認めても良い。
例えば、グローバルCOEにも申請している機関が本プログラムに応募する場合、想定されるグローバルCOEの活用方策を申請時に書かせてはどうか。
グローバルCOEの申請の有無と受かったときの利用についての考え方を記入してもらうことにしてはどうか。

(科学技術・学術政策局計画官付)


 

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