(科学技術庁計画・評価課 委託先:財団法人未来工学研究所)
‐第184号‐
平成10年12月10日
我が国が重点的に推進すべき科学技術分野に対する国民の意識を調査するため、アンケート調査を実施し、今後の科学技術政策策定の参考資料を得た。
今後我が国が達成すべき課題と、その課題を達成する上での科学技術への期待度を調査した結果は以下のとおり。
科学技術が今後貢献すべき分野として上位5つをあげると、「環境保全」「廃棄物の処理」「健康・医療」「暮らしの安全性」「エネルギーの生産・供給」となった。
(なお政府審議会から抽出した有識者のみを対象に行った調査では「環境保全」「経済・産業 発展」「健康・医療」「情報・通信」「エネルギーの生産・供給」となった。)
今後の研究開発のあり方については、「作り上げられる技術の安全性の確保」(65.4%)、「適切な予算に基づく効率の良い研究開発」(46.3%)を求める声が多い。また、研究開発に関する情報公開を進めることについては75.8%が肯定的。
行政改革による新しい科学技術の推進体制に対する期待としては、「戦略的な科学技術政策の推進」(70.5%)、「科学的興味を育む教育」(61.5%)への期待が大きい。
一般国民 | 今後達成されるべき事柄 | 科学技術に期待する部分 | 科学技術以外の貢献 |
---|---|---|---|
7 | 豊かな文化形成 | 1.3 | 17.6 |
4 | 安価で質のいい商品 | 4.3 | 7.0 |
3 | 高齢者等に住み良い社会 | 4.6 | 48.8 |
5 | 新しい産業の誕生 | 7.8 | 12.5 |
6 | 災害に強い都市建設 | 22.8 | 16.9 |
2 | 難病の克服 | 37.4 | 12.5 |
1 | 地球環境の悪化防止 | 37.4 | 54.5 |
齋藤万佐夫
電話番号:03‐3581‐5271(内線317)
-- 登録:平成21年以前 --