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「2002年春の関東地方の花粉飛散について」[第226号]

‐第226号‐
平成14年1月28日

平成13年度科学技術振興調整費
「花粉症克服に向けた総合研究」
スギ花粉暴露回避に関する研究班

 関東地方における2002年春のスギ花粉の飛散量はおおむね前年並みで平年に比較すると1.2倍から1.5倍程度になる見込み。3年連続の大量飛散が予想されている。また、花粉の飛散の開始は平年並みかやや早く、関東南部では2月中旬前半、北部では2月中旬後半から下旬になる見込みである。

 平成9年度から科学技術庁(現・文部科学省)の科学技術振興調整費で始まった「花粉症克服に向けた総合研究」において第3班は花粉の暴露回避に関する研究を行い、多くの成果を得た。その中で花粉の飛散量について従来の手法より精度の高い予測手法を開発し、研究途中の平成10年春から関東における花粉の飛散量の予測について発表を行っている。従来の花粉飛散量予報は夏の気象条件のみからの予測であったが、本研究では花粉を放出するスギ林の雄花生産量の推定値を加えた予測式を開発した。
 表‐2には雄花生産(翌年の花粉飛散量と連動)に影響を与える2001年夏の東京における各種気象条件を示した。また、表‐3は過去3年間のスギ雄花の生産指数と翌年春の東京の花粉飛散量を示す。

 2001年の夏は表‐2で見るように最高気温、平均気温ともに6月下旬から高い状況が続いた。降水量は極めて少なかった。日射量、日照時間は、7月は平年よりも多い状態が続いた。一方、8月は逆に低温で日照時間も少なくなっている。なお、気象条件が雄花生産量に影響する期間は7月中旬から8月である。花粉を放出するスギ雄花の生産量指数は1609でほぼ前年並みであった。これらのデータから予測される関東地方における2002年春のスギ花粉の飛散量は表‐1の通りである。

表‐1 各地の予測花粉数

 また、花粉の飛散開始は1月の気温の経過によってその時期が決まる。2002年の1月は気温の高い日が多くなっており、1月全体としては平年よりもやや高い気温になる見込みである。しかし、2月上旬は気温の低い日が多くなると予想されている。このため、花粉の飛散開始は各地とも平年並みかやや早く、関東南部では2月中旬前半、関東北部では2月中旬後半から下旬になる見込みである。

表‐2 2001年夏の気象条件(東京)

表‐3 花粉数と雄花指数(東京) 表‐4 2001年春の予測結果

問い合わせ先
 【研究内容】
 平成13年度科学技術振興調整費「花粉症克服に向けた総合研究」
 「スギ花粉暴露回避に関する研究班」班長
 財団法人 日本気象協会気象情報部専任主任技師 村山貢司
 電話 03‐5958‐8188
 【事務局】
 文部科学省研究振興局ライフサイエンス課 担当者 荒木 裕人

お問合せ先

研究振興局ライフサイエンス課

(研究振興局ライフサイエンス課)

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