3.参考(2)平成14年度科学技術振興調整費による実施課題等の中間及び事後評価の実施について(平成14年9月5日研究評価部会決定)

平成14年度科学技術振興調整費による実施課題等の中間及び事後評価の実施について

平成14年9月5日
科学技術・学術審議会
研究計画・評価分科会
研究評価部会


1.評価対象課題等について
 平成14年度は、以下のプログラムで実施した課題等を評価対象とする。

(平成13年度以降に実施したプログラム)
 1若手任期付研究員支援
 2先導的研究等の推進(緊急研究を除く)
 3緊急研究

(経過措置として実施したプログラム)
 1総合研究
 2生活・社会基盤研究
 3目標達成型脳科学研究
 4ゲノムフロンティア開拓研究
 5知的基盤整備
 6流動促進研究
 7中核的研究拠点(COE)育成
 8開放的融合研究
 9国際共同研究総合推進(多国間型及び二国間型の複数年度実施する課題に限る)
 また、中間及び事後評価における具体的な評価項目のうち、プログラムに共通な評価項目及び上記の各プログラム固有の評価項目を別紙1に定める。
※緊急研究:「先導的研究等の推進」のうち「緊急に対応を必要とする研究開発等」をいう。


2.ワーキンググループの設置

 平成14年度は、中間及び事後評価の対象課題等の分野、課題数等を勘案し、研究評価部会のもとに以下の11ワーキンググループ(以下、「WG」という)(研究評価関連10WG,研究マネージメント評価関連1WG)を設置する。
 また、WGにおける評価の具体的な手順(プログラム毎)を別紙2に定める。


2-1 研究評価(サイエンスメリット)を主な目的とするWG

 経過措置として実施しているプログラムのうち、「総合研究」、「生活・社会基盤研究」、「目標達成型脳科学研究」、「ゲノムフロンティア開拓研究」、「知的基盤整備」、「流動促進研究」及び「国際共同研究(多国間型及び二国間型(複数年度実施する課題))」における研究課題と、平成13年度以降に開始したプログラムのうち、「若手任期付研究員支援」、「先導的研究等の推進」における研究課題を対象とし、サイエンスメリットの観点からピアレビューを中心に評価を実施する。ただし、各プログラム固有の趣旨、目的等(生活・社会的観点、知的基盤の整備の観点、緊急性の観点等)についても十分に踏まえた評価を行う。

評価を実施するWG 評価対象課題等
(1)材料・物質研究評価WG 15課題(総合研究5、生活・社会基盤研究1、知的基盤整備3、流動促進研究3、国際共同研究総合推進(二国間型)3)
(2)遺伝子・ゲノム研究評価WG 6課題(総合研究1、知的基盤整備1,ゲノムフロンティア開拓研究2、流動促進研究1、国際共同研究総合推進(二国間型)1)
(3)細胞・生体システム研究評価WG 12課題(総合研究3、知的基盤整備1、流動促進4、国際共同研究総合推進(二国間型)2、緊急研究1、若手任期付研究員支援1)
(4)脳研究評価WG 6課題(目標達成型脳科学研究6)
(5)健康・医療研究評価WG 9課題(生活・社会基盤研究4、流動促進研究1、国際共同研究総合推進(二国間型)2、緊急研究2)
(6)生物生産システム研究評価WG 4課題(生活・社会基盤研究2、国際共同研究総合推進(二国間型)1、先導的研究等の推進(緊急研究を除く)1
(7)基礎・基盤研究評価WG 10課題(総合研究1、生活・社会基盤研究1、知的基盤整備6、流動促進研究1、国際共同研究総合推進(二国間型)1)
(8)地球・環境研究評価WG 9課題(総合研究4、流動促進研究2、国際共同研究(二国間型)2、若手任期付研究員支援1)
(9)地震・防災研究評価WG 5課題(総合研究1、国際共同研究総合推進(二国間型)3、緊急研究1)
(10)情報・通信研究評価WG 4課題(総合研究4)

先導的研究等の推進(緊急研究を除く)の評価対象課題(1課題)は、突発的な事故の発生により研究を休止しているものであり、当該課題については次年度以降の継続の可否、研究内容の見直しの要否等について検討を行う。


2-2 研究マネージメントの評価を主な目的とするWG

 従来の「開放的融合研究」及び「中核的研究拠点(COE)育成」による課題を主に対象とする。これらの制度については、それぞれの実施機関において、外部の専門家から構成される評価委員会が設置され、サイエンスメリットを中心にする評価が十分に行われていることを踏まえ、主として研究マネージメント等の研究運営面からの評価を主な目的とする。

評価を実施するWG 評価対象課題等
(11)開放的融合研究及びCOE育成等評価WG 4課題(開放的融合研究2、中核的研究拠点(COE)育成1、流動促進研究1)


(別紙1)

科学技術振興調整費 中間・事後評価項目









(別紙2)

プログラム毎の具体的な評価手順



(平成13年度以降に実施したプログラム)
(1)若手任期付研究員支援
 自己評価報告書を下に、任期付研究員本人及び当該研究者の管理責任者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(2)先導的研究等の推進(緊急研究を除く)
 研究運営委員会等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、研究代表者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(3)緊急研究
 研究運営委員会等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、研究代表者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

 
(経過措置として実施したプログラム)
(1)総合研究
 研究運営委員会(研究推進委員会)等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、研究代表者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(2)生活・社会基盤研究
1生活者ニーズ対応研究
 総合推進委員会等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、研究代表者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。
2地域先導研究
 地域中核機関等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、地域中核オーガナイザーからのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(3)目標達成型脳科学研究
 リエゾン会議等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、研究管理統括(研究代表者)からのヒアリング等を踏まえて、総合的な検討を行う。

(4)ゲノムフロンティア開拓研究
 研究推進委員会等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、研究代表者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(5)知的基盤整備
 運営委員会等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、研究代表者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(6)流動促進研究
 自己評価報告書を下に、任期付研究員本人及び当該研究者の管理責任者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(7)中核的研究拠点(COE)育成
 機関外部評価委員会により実施された外部評価結果を下に、研究代表者、機関外部評価委員会委員長、及び所管府省からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。なお、中間評価の実施にあたっては、「科学技術振興調整費による中核的研究拠点(COE)育成における中間評価の実施について」(平成7年3月23日科学技術会議政策委員会中核的研究拠点(COE)育成委員会決定)に沿うものとする。

(8)開放的融合研究
 融合研究評価委員会により実施された外部評価結果を下に、研究総括責任者及び融合研究評価委員会主査からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(9)国際共同研究総合推進(多国間型)
 研究運営委員会(研究推進委員会)等により取りまとめられた自己評価結果報告書を下に、研究代表者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

(10)国際共同研究総合推進(二国間型)
 自己評価報告書を下に、研究代表者からのヒアリング等を踏まえて検討を行う。

※緊急研究:「先導的研究等の推進」のうち「緊急に対応を必要とする研究開発等」をいう。



(参考)
 
平成12年度以前の中間及び事後評価の体制について
 
 平成12年度以前においては、科学技術振興調整費による実施課題の中間評価(3年目など予め設定された時期に実施)及び事後評価(課題終了の翌年度に実施)は、科学技術会議政策委員会の下に設置された研究評価小委員会を中心に、プログラム毎に異なる委員会で行われてきた。
 それぞれの委員会は、政策委員会に対し評価結果の報告を行っていた。

評価を実施する委員会 評価対象プログラム
研究評価小委員会 ・総合研究
・開放的融合研究
・流動促進研究
・国際共同研究総合推進(多国間型のみ)
脳科学委員会* ・目標達成型脳科学研究
ゲノム科学委員会* ・ゲノムフロンティア開拓研究
生活・社会基盤研究小委員会* ・生活・社会基盤研究
知的基盤整備小委員会* ・知的基盤整備
中核的研究拠点(COE)育成委員会* ・中核的研究拠点(COE)育成

(*:これらの委員会は課題の選定も実施していた。)



 なお、調整費によるプログラムのうち、以下のものは、単年度であること、予算規模が大きくないこと等により、実施者に対して報告書(重点基礎研究、国際共同研究総合推進(多国間型を除く)については自己評価結果を記載)の提出のみを求め、委員会における中間及び事後評価は行っていない。

 ・重点基礎研究
 ・国際共同研究総合推進(多国間型を除く。)
 ・調査・分析
 ・緊急研究


 

-- 登録:平成21年以前 --