平成11年度研究評価小委員会研究評価報告書について 1総論
本小委員会は、科学技術会議政策委員会から、「政策委員会における重要政策課題等の審議の進め方について」(平成9年3月27日科学技術会議政策委員会決定)に基づき、科学技術振興調整費により実施された研究について、中間及び事後評価に係る調査検討を付託されている。
平成11年度において、本小委員会は、科学技術振興調整費を有効かつ適切に活用し、効率的な研究開発を推進する観点から、総合研究17課題、流動促進研究3課題の計20課題を対象として、研究目標の達成度、研究成果の価値、第期への移行の適否等について厳正に調査検討を行った。
調査検討に当たっては、「研究評価小委員会における研究評価の進め方について」(平成11年11月24日科学技術会議政策委員会研究評価小委員会修正)に基づいて実施し、総合研究については、本小委員会の下に、研究課題ごとに研究評価ワーキンググループを設けて専門的な見地からの調査検討を行い、その結果を踏まえ、本小委員会で総合的な検討を行った。
本年度の総合研究の研究評価については、適切かつ効果的な研究評価を実施する観点から、本小委員会で実施するヒアリングに関しては、研究評価WG主査から研究評価の概要についてヒアリングする前に、研究代表者から研究の概要、研究成果の概要についてヒアリングを実施することとした。また、新たに総合的な評価に係る評価項目を設定し、これに即した研究評価を実施した。また、流動促進研究の研究評価については、本年度から新たに実施するものであり、本小委員会で実施するヒアリングに関しては、研究機関のマネージメント責任者等からのヒアリングを実施するとともに、流動促進研究の評価項目に即して研究評価を実施した。
調査検討の結果を総括すれば、以下のとおりである。
1.総合研究
平成11年度に第
期の研究を終了する9課題及び平成10年度に研究を終了した8課題、合計17課題について評価を実施した。
その結果、何れの課題も概ね所期の目標を達成しているものと認められた。また、平成11年度に第期の研究を終了する各課題については、研究体制の適切な再編を図った上で、第期に移行することが適当であると認められた。
2.流動促進研究
平成11年度に中間評価を迎える3課題について研究評価を実施した。
その結果、何れの課題も概ね所期の目標を達成しているものと認められ、研究内容の一部変更が必要な課題があるものの、4年目以降も継続するべきであると認められた。
平成11年度研究評価小委員会 全体評価一覧
研 究 課 題 名 | 全 体 評 価 | (a)計画進捗 | (b)目的・目標 | (c)期移行 | 機能調和酸化物新機能材料創製に関する研究
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b
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a
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a
| QOLを指向した生体融和材料の新創出に関する研究
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b
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a
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b
| 高密度パルス光の発生と先端的物質制御基盤技術に関する研究
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b
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a
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b
| 単一磁束量子を担体とする極限情報処理機能の研究
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b
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a
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a
| 植物の環境応答と形態形成の相互調整ネットワーク解明のための基礎研究 |
b
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b
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b
| X線位相情報による画像形成とその医療応用に関する研究
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b
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a
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a
| 生体膜脂質の新しい機能の解析技術と制御技術の開発に関する研究
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b
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a
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b
| 北太平洋亜寒帯循環と気候変動に関する国際共同研究
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b
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a
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b
| GPS気象学:GPS水蒸気情報システムの構築と気象学・測地学・水文学への応用に関する研究 |
b
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a
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b
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研 究 課 題 名
| 全 体 評 価 | (a)達成度 | (b)-1価値 | (b)-2波及発展 | (c)総合 | (d)設定 | ナノスペースラボによる新材料創製に関する研究
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a
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a
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a
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a
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a
| 超薄膜材料設計技術の開発に関する研究
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b
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a
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a
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b
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a
| エイズ等感染・発症制御のための基盤技術の開発に関する研究 |
b
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a
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a
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b
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a
| 物質関連データ(生体影響、食品成分、表面分析)のデータベース化に関する調査研究 |
b
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a
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a
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b
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a
| 地球観測データのデータベース化に関する研究
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b
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a
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a
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b
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b
| 人間の社会的諸活動の解明・支援に関する基礎的研究
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b
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a
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a
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b
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a
| 海嶺におけるエネルギー・物質フラックスの解明に関する国際共同研究 |
a
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a
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a
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a
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a
| 日本海東縁部の地震発生ポテンシャル評価に関する総合研究 |
b
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a
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a
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b
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a
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研 究 課 題 名
| 全 体 評 価 | (a)進捗 | (b)目的 | (c)活用 | (d)支援 | (e)今後 | 生体組織を再建するための培養容
器の開発・医学応用に関する研究
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b
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a
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b
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a
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a
| 侵入帰化植物による植物多様性に対する遺伝子汚染のリスク評価のための基礎的研究 |
b
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b
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b
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a
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b
| 多元系酸化物の原子層制御MBE
成長とデバイス化技術の研究
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b
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a
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b
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a
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a
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