ここからサイトの主なメニューです

11.生命・医療倫理人材養成ユニット

(事後評価)

(実施期間:平成15~19年度)

実施機関:東京大学(代表者:赤林 朗)

課題の概要

 本人材養成ユニットでは、大学、病院、研究所、企業等の生命科学や医療の現場において生命・医療倫理問題への適切な対応が可能な人材を育成することを目的とし、より実践的な研究者・実務者の育成を目指した。養成到達レベルは、コンサルタントレベルと研究者レベルに分類した。コンサルタントレベルは、医療現場での倫理的諸問題への対処能力を持ち、現場で教育を行うとともに、倫理委員会等を運営することが可能な人材を養成し、社会に成果を還元していくことを目指した。一方、研究者レベルは、各学生のバックグランドにあわせて学位を取得させ、日本において極めて人材が不足している生命・医療倫理領域の世界水準の研究を継続できる人材養成を目指した。

(1)総合評価(所期の計画以上の取組が行われている)

 生命科学、医療分野で重要性が著しく増大してきている生命・医療倫理について、適切な講義カリキュラムの構築と体験演習を実施することにより、実践的な研究者、実務者の養成を行ったことは高く評価できる。研究者レベルの修了者数が目標を超え、また、コンサルタントレベルの修了者数が当初の目標を大幅に超えたことは、本分野のニーズの高さと本人材養成ユニットのインパクトの大きさの反映と考えられる。修了生がネットワークを構築して、自主的に研究会等を開催し、情報交換に努めていることも評価できる。今後、より高度な研究者レベルの人材養成にも一層力を入れて取り組むことが期待される。

<総合評価:A>

(2)個別評価

1.目標達成度

 コンサルタント養成においては当初の目標を大幅に超える人数が養成されており、研究者養成においても当初の目標に到達する成果が上げられた。当初の実施計画では想定していなかった生命・医療倫理学入門コースにおける定員増加、リスクマネジメントセミナーの開設など、当該領域における非常に高いニーズに適切に対応した点も評価できる。今後は研究者養成を更に発展させ、生命倫理全般についても発展的に実施することが望まれる。  

2.人材養成手法の妥当性

 我が国で人材養成体制が確立されているとは言い難い本分野において、医療現場のニーズを踏まえた体系的な講義カリキュラムを作成した点、模擬倫理委員会等の体験演習を実施した点は高く評価できる。次代を担う研究者養成において、国際シンポジウムやセミナーを開催し、受講生を積極的に参加させた点も評価できる。今後は修了生のアウトカムについてより客観的な評価を実施し、修了生の評価手法についても他機関が利用できるようなものを構築することが望まれる。

3.人材養成の有効性

 コンサルタント養成コース修了生が社内IRB委員、学内および病院倫理委員、院内研修会講師に就任するなど、医療倫理関連部署で活躍している点が評価できる。また、修了生によるネットワークが構築され、研究会を自主的に開催し、修了生相互の情報交換を積極的に行っている点も高く評価できる。これまで体系的な教材のなかった本分野で教科書を出版した点も評価され、内容の充実したホームページなどによる情報発信も積極的に行われている。

4.実施計画・実施体制及び継続性・発展性の見通し

 本人材養成ユニットで開発された生命・医療倫理教育コンテンツの一部は大学院医学系研究科公共健康医学専攻の講義に基礎教育カリキュラムとして組み込まれ、また、平成20年度に採択されたグローバルCOE「次世代型・生命・医療倫理の教育研究拠点創成」に本ユニットの成果の一部が利用されている。研究者養成のための国内・国際的ネットワークの構築が今後望まれる。

5.中間評価の反映

 被養成者の到達度の客観的把握手法の工夫、博士課程研究者の育成、被養成者人材の質の維持などの中間評価における指摘事項を概ね反映させた改善を行っている。今後、より高度な専門職、研究職レベルの人材養成が期待され、一層力を入れて取り組むことが望まれる。

(3)評価結果

総合評価目標達成度人材養成手法の
妥当性
人材養成の
有効性
実施計画・
実施体制及び継続性・
発展性の見通し
中間評価の反映
Aaaaab

お問合せ先

科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当)

(科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当))

-- 登録:平成21年以前 --