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1.安全安心な社会を実現する科学技術人材養成

(事後評価)

(実施期間:平成15~19年度)

実施機関:東京大学(代表者:御厨 貴)

課題の概要

 本人材養成ユニットは、「安全・安心」を担う実践的な人材を養成するものであり、共通コースと、応用コース(実務専門家コース、ジャーナリストコース)から構成される。共通コースは、産・民・官・報道の各分野で「安全・安心」業務に携わる人や、将来のキャリアとして「安全・安心」分野を考えている人を対象とし、「安全・安心」分野に従事する人にとっては必須の体系化された知識を与えることを目的としている。実務専門家コースは、安全・安心に関連する事例に対し、専門的な理解を深め、また、実務者レベルでのネットワーク構築に資することを目的としている。ジャーナリストコースでは、新聞社、放送局などの現役ジャーナリストを対象とし、的確なリスクの発見能力、正確な分析能力、効果的なリスクコミュニケーション能力の獲得を通じて安全・安心な社会の実現に寄与できるジャーナリストを養成する。

(1)総合評価(所期の計画以下の取組であるが、一部で当初計画と同等又はそれ以上の取組もみられる)

 「安全・安心」に関わる科学技術人材育成は重要な課題である。養成人数は目標を大きく上回っているが、到達レベルの判定基準、認定の仕組みなどが明確でなく、十分な人材が育成されたと判断出来なかった。安全安心論のカリキュラムとしては一定の評価ができるものの、学問として体系化するまでには至らなかったと考えられる。また、実施機関としての事業継続の見込みも低い。

<総合評価:C>

(2)個別評価

1.目標達成度

 養成目標人数を大幅に超えて達成している点は評価基準が曖昧な点もあるが評価でき、参加者の関心と期待も高かったと考えられる。またジャーナリストを養成対象の柱の一つとした点は、ユニークであった。ただし、学問体系としてまとめることが十分になされておらず、この点に関しては改善の余地が見受けられる。

2.人材養成手法の妥当性

 専門家を呼んで特別講演させるカリキュラムが目立ち、市民大学講座の域を出ていないように見受けられた。各種コースに分けた対応は評価できるものの社会、リスク、安心等の個々の概念整理や養成手法の絞込みが十分でなかった。リスクは専門家が分析し、政策で安心を担保するという考え方も不十分と考えられた。安全安心の観点を明確にした科学技術的視点からの養成手法になると良かったのではないかと思われる。

3.人材養成の有効性

 このプログラムの修了基準が概念的で曖昧であり、客観的普遍的な評価尺度が示されなかった。また修了生が社会において果たす役割が明確でなかった。

4.実施計画・実施体制及び継続性・発展性の見通し

 修了者の自主的ネットワークの形成や日本公共政策学会との連携はそれなりに意義があるが、十分とは考えられない。機関事業として大学での受け皿が用意されておらず、継続の見込みが低い。本課題を継続した安全安心の研究教育センターとして発展させることを期待する。

5.中間評価の反映

 総花的講義は概ね改善された。安全安心を学問として体系化した教科書については、近々出版するとの事であり期待する。世界的にも「安全・安心」学の学問の体系化はなされていないので更なる努力を期待する。

(3)評価結果

総合評価目標達成度人材養成手法の
妥当性
人材養成の
有効性
実施計画・
実施体制及び継続性・
発展性の見通し
中間評価の反映
Cbcccb

お問合せ先

科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当)

(科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当))

-- 登録:平成21年以前 --