5.次世代金型人材育成拠点の形成

(中間評価)

(実施期間:平成18~22年度)

実施機関:岐阜大学(代表者:若井 和憲)
連携自治体:岐阜県、大垣市

課題の概要

 金型技術の伝承・高度化を着実に実行するために、“創造的かつ意欲ある若手技術者"を養成し、優秀なプレーイングマネージャーになり得る人材を輩出することを人材養成の目的とする。そのために、人材育成の知の拠点として、岐阜大学に「金型創成技術研究センター」を設立する。在校生に対しては、金型技術に特化した専門科目、実習科目(インターンシップ含む)、MOT(技術管理)科目、課題科目(対象者自ら行う金型設計、交流会など)を開講し、積極的な国内外発表、産業界との交流を展開して、質・量共に高いレベルの意欲的な若手技術者を養成する。また、社会人に対しては、前期課程への入学を積極的に受け入れ、かつ現場に根差した最先端の金型技術短期コースの履修によって幹部候補生を養成する。3年目で49人(累積人数)、5年目で120人(累積人数)を養成することを目標とする。

(1)総合評価(所期の計画と同等の取組が行われている)

 地域の産業構造を踏まえた計画であり、地元企業、金型協会との連携が行われるなど、高い技術を生み出すための教育の基礎づくりとしての計画は概ね予定通り進展している。個々の成果には高いものがあり、養成人数も予定を上回っている。ただし、自治体の再生計画に基づくコミットメントが不十分である。今後は自治体の役割をより明確化し、拠点として機能するように、さらに地域と連携した取組が必要である。

<総合評価:B>

(2)今後の進め方(計画を継続又は一部見直しが必要である)

 受講者の多くが岐阜県内および圏内の金型関連会社に就職しているなど地元定着は順調である。ただし、「創造的かつ意欲ある若手技術者」「優秀なプレーイングマネージャー」の養成という目標に対し、優れた「技能教育」の域を出ていない。新しい金型設計に向けた教育内容を明確に示し、技能教育から「技術者及びプレーイングマネージャー」の養成へとレベルアップが必要である。実学重視のものづくり教育の更なる拡充が望まれる。

<今後の進め方:B> 

(3)個別評価

1.進捗状況

 養成人数は目標を大きく上回り、順調に進捗していると評価できる。しかし、受講者の地元定着については継続的な観察が必要である。

2.拠点形成手法の妥当性

 「創造的かつ意欲ある若手技術者」の養成が目標であるが、カリキュラムについては、産業からの要請に対する解答を出す方向のみが見えて、新しい金型の創造についての視点が十分ではない。ものづくりの楽しさから新たな創造への意欲が持てるような取組も必要である。

3.拠点形成の有効性

 地元の産業構造を踏まえた計画であり、また地元企業、金型協会との連携もなされており、計画が進展すれば本分野における地域での知の拠点となることが期待できる。また、岐阜大学の特色あるコースとなる可能性がある。そのためにも自治体、関連団体、教育機関の参画を一層強めていくことが必要である。

4.実施体制の妥当性

 地元企業の多大な協力もあり、地域の産業界との連携がよく行われているが、地元自治体との連携が十分ではない。岐阜県、大垣市のバックアップ体制、自治体の再生構想との連携を明確にするとともに、自治体の関与を強化することが望まれる。

5.継続性・発展性の見通し

 技術開発のための基礎教育の確立と産業界との連携の基礎ができつつある。今後この取組体制が継続され、知の拠点形成づくりに展開されることが期待される。将来的には、高専、工業高校とも連携が進み、地域一貫教育構想が実現されると、更なる発展が期待できる。

(4)評価結果

総合評価今後の進め方進捗状況拠点形成手法の
妥当性
拠点形成の
有効性
実施体制の
妥当性
継続性・
発展性の見通し
BBbbabb

お問合せ先

科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当)

(科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当))

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