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9.イネ完全長cDNAによる有用形質高速探索

(事後評価)

(実施期間:平成17~19年度)

代表機関:独立行政法人理化学研究所(代表者:松井 南)
参画機関:独立行政法人農業生物資源研究所、岡山県生物科学総合研究所

課題の概要

 植物のポストゲノム研究において、ゲノム上の全遺伝子機能を高速に解明することが知的財産権を含めた国際的な戦略として重要である。イネの遺伝子本体である完全長cDNAをシロイヌナズナで高発現することで、系統的な機能付加変異体を作成し、シロイヌナズナの短い世代時間を利用して、光合成能、形態、環境ストレス耐性、元素組成、病害抵抗性、メタボローム等に係る有用遺伝子の高速同定とイネでの有用性検定を行うことを目指した。

(1)総合評価(所期の計画と同等の取組が行われている)

 イネ完全長cDNA高発現シロイヌナズナ形質転換体の作成及び表現形質に関するデータベースの整理と情報公開を達成したことは高く評価できる。新規機能の遺伝子に関する多数の特許出願が行われ、複数回の講演会開催、研究内容ビデオ作成、出張授業など、アウトリーチ活動が適切に行われている。今後、原著論文の数を増やし、地方におけるアウトリーチ活動の充実が望まれる。

<総合評価:B>

(2)個別評価

1.目標達成度

 イネ完全長cDNA高発現シロイヌナズナライン(イネFOXライン)33,623系統の作成と種々の表現形質の解析を行い、そのデータベース整理・情報公開が達成できた。得られた系統のリソース利用として、理研BRCによる分譲システムが構築されつつある。データベースに関しては、単に各系統個体のサイズ・形状を記載するだけでなく、光合成能、形態、環境ストレス耐性、元素組成、病害抵抗性の検討等が実施され、充実した内容になった。よって所期の目標を上回った成果が達成できたと評価される。

2.情報発信

 新規機能の遺伝子に関する多数の特許出願が行われ、複数回の講演会開催、研究内容ビデオ作成、出張授業など、アウトリーチ活動が適切に行われている。今後、原著論文の数を増やすこと、あるいは地方におけるアウトリーチ活動を充実させることが望まれる。

3.研究計画・実施体制

 本研究は、実力のある3つの研究機関がその特色を活かしながら連携して実施されたものであり、短期間に多くの実験を実施した点は評価できる。3機関の協力体制はしっかりしており、解析結果について今後各機関内でのより活発な議論が期待される。

4.実施期間終了後における取り組みの継続性・発展性

 リソースとしての今後の維持や配布の仕組みができており、継続性・発展性の確保が期待できる。終了段階において病害抵抗性遺伝子等についての有効性が示されており、今後、ストレス関連遺伝子の単離・同定に発展できる可能性が期待される。

(3)評価結果

総合評価目標達成度情報発信研究計画・
実施体制
実施期間終了時に
おける取り組みの
継続性・発展性
Babbb

お問合せ先

科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当)

(科学技術・学術政策局科学技術・学術戦略官付(推進調整担当))

-- 登録:平成21年以前 --