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大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の実施機関の決定について(第3サイクル審査分)

 文部科学省は、大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)(プロジェクト支援型)における実施機関の採択(第3サイクル審査分)を決定しましたのでお知らせいたします。

本事業は、ベンチャーキャピタル等の民間の事業化のノウハウを活用し、リスクは高いがポテンシャルも高い大学・独立行政法人等の技術シーズに関して、起業前段階から、事業戦略・知的財産戦略を構築し、市場や出口を見据えて事業化を目指すものとして今年度より開始しました。

今回、すでに本事業の「事業プロモーター支援型」(参考資料1)として選定された、事業化ノウハウを持った人材(以下、「事業プロモーター」という。)のユニットによる目利きのもと、全国の大学・独立行政法人等の革新的な技術シーズにより、大学等発ベンチャー等を通じた事業化を目指す15件のプロジェクトを外部有識者による審査を踏まえて選定しました。

今年度のプロジェクト支援型の審査は、この第3サイクルをもって最後となります。今年度のプロジェクト申請件数は168件、プロジェクト採択数は第1サイクルならびに第2サイクル審査分もあわせて27件となります。

今回選定されたものも含め、27件のプロジェクトは、事業プロモーターのマネジメントのもと、グローバル市場への展開を見据え、必要となる技術者・起業家候補者等の人材を結集しつつ研究開発と事業育成を一体的に推進し、3年を目途に、民間資金を呼び込みつつ、ベンチャー企業の設立及び概念実証(POC:Proof of Concept)等を目指します。

1.  事業の概要

(1)事業の目的

我が国では、大学・独立行政法人等の基礎研究成果等に関し、大学等発ベンチャー等を通じた新規マーケットへの事業展開が十分に行われていないのが現状です。

本事業は、こうした現状を踏まえ、大学等のポテンシャルの高いシーズの事業化を通じて新産業の創出、新規マーケットの開拓を目指すものです。大学等発ベンチャーの起業前段階から研究開発・事業育成のための政府資金と民間の事業化ノウハウ等を組み合わせることにより、シード・アーリー段階にも民間資金を積極的に呼び込み、既存企業ではリスクは高いがポテンシャルの高いシーズに関して、事業戦略・知財戦略等を構築し、グローバル市場を見据えた事業化を目指します。

(2)「プロジェクト支援型」の概要(参考資料1参照)

本事業は、「事業プロモーター支援型」と「プロジェクト支援型」の2つの事業タイプによって構成されています。今回採択を決定したのは「プロジェクト支援型」のうち第3サイクル審査分となります。

プロジェクト支援型では、大学・独立行政法人等が、事業プロモーターのプロジェクトマネジメントのもと、研究開発費及び事業化支援経費を活用して、グローバル市場を視野に入れた研究開発プロジェクトを推進し、3年を目途に、民間資金を活用しながらベンチャー企業の設立及び概念実証等を目指します。 

2.  審査の経緯

(1)公募の実施

  • 公募期間:平成24年4月19日(木曜日)~ 8月6日(月曜日) ※1  
  • 申請件数:168件 ※2

※1:第1次申請の受付期間。
※2:上記公募期間中の累計申請件数。(第1サイクルから第3サイクルまでの累計) 

(2)審査の実施

各審査は、「大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)補助事業者の選考に係る審査実施要綱」及び「大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)の審査・選考に関する利益相反の考え方」に基づき、事業プロモーターによる第1次申請の評価(技術評価、デューデリジェンス等)、外部有識者により構成される「大学発新産業創出拠点推進委員会」において審査を実施しました。

※ 大学発新産業創出拠点推進委員会の委員名簿は、「大学発新産業創出拠点プロジェクト(プロジェクト支援型)」の平成24年度審査が続いているため非公開としています。 

3.採択実施機関

上記の手続により、別紙1に掲げる15件のプロジェクトを実施機関として決定しました。
なお、平成24年度の採択プロジェクトは、第1サイクルおよび第2サイクル審査分を併せて、合計27件となります。

(機関名五十音順) 

プロジェクトの名称

機関名
(研究開発機関)

研究代表者

事業プロモーター
ユニット

プロジェクトの概要

紫外可視光変換材料の開発および量産技術の確立と事業化

国立大学法人秋田大学

秋田大学大学院工学資源学研究科 講師 

辻内 裕

株式会社ジャフコ

本プロジェクトでは、紫外線を吸収し可視発光する紫外可視光変換材料の開発、量産化を通じて、紫外線遮蔽効果の高い安全な化粧品原料や、太陽電池の発電効率を高める原料を提供するビジネス展開を目指す。

タンパク質、核酸等バイオ分子の分離・精製用カラムを中心とした高機能有機高分子モノリスの開発

国立大学法人大阪大学

大阪大学大学院工学研究科 教授 

宇山 浩

バイオ・サイト・キャピタル株式会社

本プロジェクトでは、相分離法による高分子モノリス(多孔質体)の作製技術を基に、バイオ分子の分離・精製用カラムを開発する。抗体医薬用の分離精製用アフィニティーカラムの開発ならびに、バイオ医薬・医学分野へのモノリスカラムの応用を通じた事業化を目指す。

ペリオスチン制御による炎症関連疾患の新規治療法の開発

国立大学法人大阪大学

大阪大学大学院医学系研究科 臨床遺伝子治療学 准教授 

谷山 義明

バイオ・サイト・キャピタル株式会社

本プロジェクトでは、炎症関連疾患で過剰に発現しているペリオスチンをターゲットとして抗体医薬品の開発を行う。疾患モデル等での疾患の絞り込みとヒト化抗体の作製を行い、ライセンスアウト又はベンチャー企業の設立を目指す。

分子分解電子線トモグラフィーによる巨大分子の3次元可視化

学校法人沖縄科学技術大学院大学

沖縄科学技術大学院大学 教授

ウルフ・スコグランド

バイオ・サイト・キャピタル株式会社

本プロジェクトでは、タンパク質等の巨大分子を観察できる、極低温電子顕微鏡と独自の三次元構造解析プログラムを組み合わせた電子線トモグラフィー技術をさらに進化させ、1分子レベルでのタンパク質の構造解析等を行い、医薬品の研究開発にこれまでにない有用なデータを提供する三次元可視化技術の事業化を目指す。

半導体リソグラフィ用光源事業

学校法人関西大学

関西大学システム理工学部 教授

大西 正視

ウエルインベストメント株式会社

次世代半導体の製造には、リソグラフィプロセスにおいて極端紫外光(EUV)が不可欠である。本プロジェクトでは、マイクロ波放電生成プラズマによるEUV光源を開発し、半導体製造プロセスで活用されるように事業化を行い、世界最先端の光源技術をもつベンチャー企業の創出を目指す。

新規大腸がん特異抗体による治療・診断法の開発

独立行政法人国立がん研究センター

国立がん研究センター新薬開発分野・分野長

松村 保広

つくばテクノロジーシード株式会社

抗がん剤の作用を増強させる新規な薬効をもつ大腸がん特異モノクローナル抗体の作成・開発に成功したが、本プロジェクトでは、本抗体をヒト化し、新規の大腸がん治療薬としての臨床開発を推進、実用化し、世界に普及させる事を目標とする。

菌根菌とそのパートナー細菌を活用した、安心・安全で持続可能な食料増産技術の事業化のための研究開発

京都府公立大学法人京都府立大学

京都府立大学大学院生命環境科学研究科 教授

石井 孝昭

DBJキャピタル株式会社

本プロジェクトでは、日本、ルワンダ、インドネシア等において、菌根菌とそのパートナー細菌を活用した、安心・安全で持続可能な食料増産に関する独自の技術を各国で研究開発し、付加価値の高い有機農産物産業の創造と、生産物の輸出販売による事業化を目指す。

未利用バイオマスからの高性能コンポジット開発プロジェクト

国立大学法人九州工業大学

九州工業大学大学院生命体工学研究科 教授

西田 治男

DBJキャピタル株式会社

本プロジェクトは、国内に膨大な賦存量をもつ“竹”を、常圧の水蒸気だけで容易かつ安全にバイオマス粉末へと変換する独自技術を用いて、優れた溶融成形性と高い機能性を有し、大量生産可能なバイオマス強化コンポジットを開発し、その事業化を目指す。

経皮的肝灌流化学療法(PIHP)を行う医療機器システムの開発

国立大学法人神戸大学

神戸大学大学院医学研究科 教授

具 英成

つくばテクノロジーシード株式会社

本プロジェクトは、難治性肝癌治療のための経皮的肝灌流化学療法(PIHP)の応用開発を行い、癌治療の医療現場へ、より治療効果が高く副作用の少ない先進医療技術を提供する医療機器開発販売ベンチャー企業の設立を通じてQOLに貢献する。

半月板型インプラント様細胞構造体を用いたあたらしい再生医療事業の創出

国立大学法人佐賀大学

佐賀大学大学院工学系研究科 教授

中山 功一

株式会社東京大学エッジキャピタル

本プロジェクトは、組織構築の足場を必要としないスキャホールドフリーの三次元立体組織構築技術を応用し、高い強度をもった半月板型インプラント様細胞構造体を開発し、革新的な再生医療技術の事業化を目指す。

知能ロボットソフトウェアの産業展開によるオープンイノベーション拠点の創出

国立大学法人東京大学

東京大学大学院情報理工学系研究科知能機械情報学専攻 准教授

岡田 慧

株式会社東京大学エッジキャピタル

本プロジェクトは、オープンソースの知能ロボットのソフトウェア基盤技術を核とし、最先端ソフトウェア技術を活用した産業向けロボット知能化関連サービスと各種パッケージ・ソフトウエア事業の立上げを目指す。

新型固体電池のグローバルビジネスモデル確立のためのスマートバッテリー技術開発

国立大学法人東北大学

東北大学金属材料研究所 准教授

山村 朝雄

DBJキャピタル株式会社

本プロジェクトは、安全性、長寿命、高エネルギー密度、低コストに優れた新規固体電池のオープン・モジュラー化によるグローバルビジネスモデル確立に向け「スマートバッテリー」技術開発を推進し、その事業化を目指す。

超高機能光源の開発と先端バイオメディカル応用

国立大学法人東北大学

東北大学未来科学技術共同研究センター 教授

横山 弘之

東北イノベーションキャピタル株式会社

本プロジェクトは、半導体レーザからの超短光パルス発生技術を基盤として、特にバイオメディカル応用を目的とした波長1μm帯の小型・高安定・低コストでかつ操作容易な実用性に優れた高機能光源を実現し、世界市場への展開を図るベンチャー企業を設立して事業化を目指す。

モータ内蔵型ミリサイズ・バックラッシュレス関節アクチュエータの事業化

国立大学法人福島大学

福島大学共生システム理工学類 教授

高橋 隆行

東北イノベーションキャピタル株式会社

本プロジェクトでは、2つの技術シーズ(立体カム機構,クラウン減速機構)を用いて、直径10mm以下、長さ30mmのバックラッシュが極めて小さいモータ内蔵型ミリサイズ高出力関節アクチュエータを開発・事業化し、高精度内視鏡装置や超小型精密ロボットハンド等の先端医療機器・精密製造機械等への展開を目指したベンチャー企業の設立を目指す。

糖鎖の研究及び産業利用を促進させるための新規糖鎖合成技術の開発

国立大学法人和歌山大学

和歌山大学教育学部 化学教室 准教授

山口 真範

バイオ・サイト・キャピタル株式会社

本プロジェクトでは、多種類の糖鎖を低コストで合成する技術を確立し、研究機関・企業等に試薬販売を通じて日本が強みを持つ糖鎖分野の国際競争力強化に貢献するとともに、大量生産技術を確立し、新規医薬品、機能性食品、化粧品などへの応用等、糖鎖の産業利用を図るベンチャー企業の設立を目指す。

4.平成24年度 大学発新産業創出拠点推進委員会 名簿

(50音順)

 

石井 正純

AZCA, Inc. 代表取締役社長

 

石川 正俊

国立大学法人東京大学大学院情報理工学系研究科教授

 

岩渕 明

国立大学法人岩手大学理事・副学長

 

江戸川 泰路

新日本有限責任監査法人戦略マーケッツ事業部パートナー

 

武田 健二

独立行政法人理化学研究所特任顧問

 

西澤 民夫

独立行政法人中小企業基盤整備機構新事業支援部 統括プロジェクトマネージャー

 

樋口 修司

国立大学法人京都大学医学部付属病院医療開発管理部長・教授

主査代理

松田 修一

早稲田大学 名誉教授 商学博士

 

三尾 美枝子

六番町総合法律事務所弁護士

主査

三木 俊克

独立行政法人工業所有権情報・研修館理事長

 

森下 竜一

国立大学法人大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学寄附講座教授

 

渡部  俊也

国立大学法人東京大学先端科学技術研究センター教授

4.今後の予定

今後の事業の実施にあたり、本事業の制度設計や今年度公募の取組について紹介するとともに、今後の日本型のイノベーション・エコシステムの構築に向けた本事業の目指す方向性について認識を深めるためのシンポジウムを開催します。

詳細については、下記のホームページを参照してください。

大学発新産業創出拠点プロジェクト(START)シンポジウム~日本型イノベーション・エコシステムの構築に向けて~

日時:平成24年10月22日(月曜日) 13時30分~17時00分
場所:ベルサール飯田橋ファースト(〒112-0004 東京都文京区後楽2丁目6-1)

シンポジウムホームページ(※独立行政法人科学技術振興機構ウェブサイトへリンク)

お問合せ先

大学発新産業創出拠点プロジェクト担当

電話番号:03-6734-4023
ファクシミリ番号:03-6734-4172
メールアドレス:start@mext.go.jp

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(大学発新産業創出拠点プロジェクト担当)

-- 登録:平成24年10月 --