「大学発新産業創出拠点プロジェクト」について

背景

近年、日本の科学技術イノベーションの創出に資する大学発研究成果の事業化については、既存企業やベンチャーキャピタル等の取組により、既存市場への展開が図られています。一方、リスクの高い新規マーケットへの事業展開については、既存企業等の多くがリスクの比較的低いコアビジネスに関連する技術の事業化が主となり、十分に行われていないのが現状です。この新規マーケットへの事業展開を考えるに当たり、大学発ベンチャーの役割は重要であり、大学発ベンチャーは大企業ではリスクの取れない技術を活用するため、ラディカルイノベーションの担い手として期待されます。しかし、大学発ベンチャーが担う技術はアーリーステージゆえにリスクが高い上、実用化されるまでに長い時間を要するため、昨今の日本経済の停滞により大学発ベンチャーに対する投資は敬遠される傾向にあります。現在の日本には、新産業・新規マーケットを開拓するためのシステムが存在せず、科学技術イノベーションによる新産業創出が困難な状況です。

このような状況を打破するため、文部科学省は大学発ベンチャーの起業前段階から政府資金と民間の事業化ノウハウ等を組み合わせることにより、リスクは高いがポテンシャルの高いシーズに関して、事業戦略・知財戦略を構築し、市場や出口を見据えて事業化を目指す「大学発新産業創出拠点プロジェクト」を新たに開始します。

お問合せ先

科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課

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(科学技術・学術政策局産業連携・地域支援課)

-- 登録:平成24年01月 --