理数学生育成支援事業(各大学取組概要)

平成23年度採択(6大学)

実施大学名

秋田大学

実施計画名

独創的発想に富む科学者育成プログラム-出る杭を伸ばすへリックスプロジェクト-

実施学部名

工学資源学部

計画の概要

本プログラムは、AO特別選抜、及び一般入試入学学生の中から希望者を募り、秀逸な学生を特別選抜し、通常カリキュラムとは別にアドバンストコースを取り入れます。特色は、

1) 1年次よりネイティブ英語教員による英語の授業を必修とし、主としてヒアリングと会話を中心とした英語のプレゼンテーション能力を習得させます。また,1年次より海外の大学を視察し、国際研究環境を体得させます。

2)2年次より研究室に配属させ、外国文献講読と実験技術を習得させます。

3)3年次より、大学院授業科目を受講可能とします。

4)3年次までのアドバンストコースを通じて、学業成績が優秀な学生は、飛び級制度を利用し、3年次修了時点で大学院入学を認めます。

このように、科学者の卵として頭角を現す独創的発想力をもった学生を積極的に支援することを目標とします。

 

実施大学名

埼玉大学

実施計画名

ハイグレード理数教育プログラム(HiSEP)

実施学部名

理学部

計画の概要

理数分野で特に高い学習・研究意欲を有し、基礎学力を備えた学生の「研究者の芽」を育て、大学院における高度な研究活動で開花させるために、学部4年間を通した高度な理数教育プログラムを提供します。特別セミナー・先端実験・ディベート・プレゼンテーションといった多彩な教育機会を用意し、基礎から応用へ学力向上を図るとともに、早期の研究室配属により研究面での企画・実施・解析能力を身につけ、それに関連したスキルを学んでいきます。本プログラムではあわせて理学に関わる広い見識と、豊かな国際性と社会性をはぐくむことも重視しています。インターンシップ・アウトリーチ活動や科学英語教育・短期海外研修制度・外国人研究者セミナーを活用して、学問知識と研究能力のみならず、広い視野を持つ学生の育成を行っていきます。

 

実施大学名

電気通信大学

実施計画名

UECパスポートプログラム-『突破力』の養成を目指して-

実施学部名

情報理工学部

計画の概要

本プログラムは科学技術を牽引する中核的研究者の育成を目的として、 (1) 専門分野の展開・発展能力と(2)他者への説明・討論能力の2つの要素からなる『突破力』を系統的・体系的に養成します。専門分野の展開・発展能力の養成は、1年次のUECパスポートセミナーにより先進的研究の一端に触れることを出発点として、2・3年次に設定する探求実験・実習および課題自主研究により行います。実験・実習および自主研究では、学生オープンラボの設置と学生が利用可能な実験予算の配分により高度な水準で実施します。もう一つの要素である他者への説明・討論能力は、東京農工大学と共同して2・3年次の実験・実習および自主研究をテーマとした大学間連携発表会を開催し、研究発表と両大学の学生による評価と討論により養成します。

 

実施大学名

大阪大学

実施計画名

基礎工学オナーフラタニティープログラム-理数分野に関して高い学習意欲を持つ学生の連帯組織化

実施学部名

基礎工学部

計画の概要

基礎工学部では、教育理念を入学者選抜により一層反映させるため、平成25年度より国際科学オリンピックAO入試制度を導入し、推薦入学特別選抜を拡充する入試改革を行います。本プログラムは、これら理数分野に高い関心と成績を持って入学してくる優秀学生の向学意欲に応えるため、学科・コースを超えたオナー学生らによる学生組織「ΔΣフラタニティー」を立ち上げます。そこでは、特別早期履修プログラムに加えて、学会派遣、企業見学、国際研修等の活動を通して、グローバルなマインドを有する高度研究人材を育成し、早期研究室配属、大学院推薦入学特別選抜制度、飛び級制度を利用して大学院進学へとつなげます。GPA選抜制度を設け、意欲ある学生をさらに伸ばし、自由に実験と討論を楽しむΔΣルームの提供で魅力ある教育を行います。

 

実施大学名

岡山大学

実施計画名

先取りプロジェクト研究を中心とするフロンティアサイエンティスト育成プログラム

実施学部名

理学部

計画の概要

本プログラムに選抜された学生は、入学した学科の体系的な専門教育科目に加えてフロンティアサイエンティストとして要求される能力を更に高めるプログラムを受講します。「先取りプロジェクト研究」では、学生自らが研究計画を立案・実施して、その研究成果をサイエンス・インカレなどで発表します。他にも、学内外の研究施設を活用した「先端科学実習」、英語やプレゼンに関する「科学コミュニケーション」、科学史や科学者倫理そして知的財産などに関する「フロンティアサイエンティストリテラシー」を履修します。加えて、非連続的な能力向上のためのステップアップ合宿を長期休暇中に実施します。これらにより、早期研究室配属、そして早期卒業による大学院進学や、岡山大学大学院で実施されている学部4年から大学院教育を取り入れた先進基礎科学特別コースを目指します。

 

実施大学名

広島大学

実施計画名

広島大学型アクティブラーニングによる研究者養成特別コースプログラム

実施学部名

生物生産学部

計画の概要

生命・食と環境分野の学問意欲と情熱にあふれ、大学院進学・研究者になる強い意思を持ち、より強い学習意欲と能力を研き、伸ばすため、教育プログラムの枠を超えた「研究者養成特別コース」を創設します。AO入試等により特別コース(8名)への直接かつ幅広い選抜を実施し、将来の科学技術を担う人材を養成します。この特別コースは、広島大学ですでに導入している「到達目標型教育プログラム(HiPROSPECTS®)」の5専攻プログラムに横断的に上乗せして実施するものです。大学入学時から、専任教員により大学院進学・研究者養成に根ざした教育を展開し、初年次からPBLを用いたアクティブラーニングで学習意欲・目的意識を重要視した学習で基盤を作り、大学院進学につなげるため、研究エグゼクティブセミナー、外国語グローバル教育および早期海外実習を実施するとともに、一部大学院の授業を受講できるようにするなど、体系的なプログラムを展開・実施します。2年次後期の早期研究室配属については、科学研究の醍醐味をより深く感じさせ、将来有為な科学技術人材の育成を行うものです。特別コースの学生には、大学院推薦入学試験においてインセンティブを与え、大学院教育につなげていきます。

 

平成24年度採択(3大学)

実施大学名

新潟大学

実施計画名

スマート・ドミトリーによる高度工学力を有するトップ・グラジュエイツ育成プログラム

実施学部名

工学部

計画の概要

本プログラムは、学年・学科を越えた学生のチームが研究や技術開発に関する活動を行い、学生が相互に啓発できる場「スマート・ドミトリー」による新たな教育システムを構築し、それにより高い研究能力と意欲及び高度なリーダーシップを有し、国際的に秀でた学生「トップ・グラジュエイツ」を育成する取組です。1年生で研究意欲と能力を評価して選抜された参加学生は、「スマート・ドミトリー」で実験・研究をグループで遂行します。その技術・研究力の伝承を伴う継続的な活動により、高い研究開発能力、コミュニケーション能力を身に付けます。このための特別カリキュラムとして、1年次の「創造プロジェクト基礎」、2年次の「創造プロジェクト」、そして3年次にはチームの研究・開発活動を指導的立場で行う「創造研究プロジェクト」が開講されています。

 

実施大学名

横浜市立大学

実施計画名

YCU型高大院一貫科学者養成プログラム

実施学部名

国際総合科学部

計画の概要

本プログラムは、横浜市立大学の地域貢献と学部の専門性を重視した教養教育の経験を生かし、次世代を担う研究者育成を目指す高校・大学・大学院で一貫した理数学生の教育を行うプログラムです。

具体的には、高校での入学前教育、大学(学部)での数・物・化・生・地の基礎教育、コース専門教育、個別研究指導、大学院科目早期履修、大学院での博士前期課程修業年限短縮などにより学生の多様な将来像に適応させた教育を組織的・継続的に実施します。

本プログラムでは、学長のリーダーシップのもと、国際総合科学部理学系を中心として、市内高校、本学大学院などと強く連携し、高大院の一貫教育を実施していきます。さらに、理化学研究所をはじめとする市内研究機関、京浜地区の企業などとの連携・接続も強化し、社会が必要とする研究者・技術者の育成を目指します。

 

実施大学名

東北大学

実施計画名

Step-QIスクール

実施学部名

工学部

計画の概要

本プログラムは1年次から4年次の学生に対して段階的に「基盤」「展開」「発展」の3コースを設定し、個々の学生のレベルや授業履修状況にあわせた学習支援を実施します。
「基礎」コースでは、次セメスタ開講科目の先行履修やELITE講義、「特訓英語」を実施し基盤学力の確立を図ります。「展開」コースでは学部だけでなく、大学院、研究所の研究室を含めた実践型の自主研修を実施します。さらに、「特訓英語」「英語プレゼン」等の特別講義を行い、創造的研究活動への準備とプレゼン力強化を図ります。「発展」コースでは自主研修の発展と発表力の強化を図るとともに大学院講義の先行履修や早期卒業と大学院進学を推奨します。

 

お問合せ先

科学技術・学術政策局基盤政策課

電話番号:03-6734-4191

(科学技術・学術政策局基盤政策課)

-- 登録:平成23年11月 --