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vol.5 「つなぐ――ネットワ-クで支える」の概要

 Vol5「つなぐ――ネットワ-クで支える」では、NPO特有の中間支援機能や「新しい公共」のためのネットワーク、人材育成、助成等の活動を取り上げた。 5-1~3においては、特に各項目間の関係性が深く、多くの団体がこれらの活動を横断的に行っていることが特徴である。
 Vol5では、ヒアリング団体17団体、事例紹介31団体、合計48団体の事例を紹介している。ここでは、主にヒアリング団体の内容から抜粋して紹介している。

項目   掲載団体の主な教育関連事業
Vol5-1
中間支援
Vol5-1 中間支援 NPO経営支援、会計・税務等の支援、人材育成・人材マッチング、起業家スクール、雇用の場創出、地域コーディネート、コミュニティビジネス支援 等
Vol5-2
ネットワーク形成
Vol5-2 ネットワーク形成 地域・情報・人材のネットワーク形成、企業とのパートナーシップ、ネットワークによるコミュニティづくり、ボランティアセンターのネットワーク 等
Vol5-3
地域支援人材の育成
Vol5-3 地域支援人材の育成 ボランティア体験、ボランティアコーディネート、ボランティア講座やワークショップ、起業家育成、ボランティア情報の提供、交流会 等
Vol5-4
助成
Vol5-4 助成 子ども向け活動を支援するファンド、日本に寄付文化を根付かせる活動 等

「つなぐ」分野の特徴

 「つなぐ」分野全体の特徴として、ネットワークや人材育成を重視し、個々の分野のNPO等の活動を社会全体で支えようとする活動が多いことが挙げられる。
 ネットワーク形成(5-2)で取り上げた事例だけでなく、中間支援や他の分類においてもネットワークをつくり、ネットワークを生かした活動が見られた(学生人材バンク他)。また、地域支援人材の育成(5-3)の事例だけでなく、中間支援ではネットワークとともに人材育成が重要視されている(NPOサポートセンター、大阪NPOセンター他)。また、助成の事例など、社会全体でNPOの活動を支えていくという動きも顕著である(日本ファンドレイジング協会他)。

 課題としては、まず更に幅広く市民や社会から支援を得るために、情報発信や広報に力を入れる必要性や、活動の成果に対する客観的な評価の必要性などが示唆された。
 次に、特に連携事業や委託事業の終了とともに活動が下火になることが多いことから、より継続的で対等なパートナーシップの形成や、自主事業などによる財政基盤の強化が必要であることが考えられる。また、行政、企業などがNPOとの協働担当部署を設け、恒常的に協働を推進する体制づくりを図ることが、活動継続の鍵となる。
 さらに、人材育成においても、育成した人材が実際にNPOや社会で継続的に活動ができるように雇用などの環境整備が重要であることが挙げられる。
 全体として、他の巻で取り上げた様々な団体が取り組む課題の解決に向けて、それをサポートする活動をしている団体が多いことが、「つなぐ」分野の大きな特徴であると考えられる。

5-1 中間支援

 ここで取り上げた事例は、中間支援組織が実施している多数の活動の一部であるが、経営支援、会計・税務等の専門家による支援(大阪NPOセンター)、人材育成や人材マッチング事業(NPOサポートセンター)、起業家スクール、雇用の場創出(北海道NPOサポートセンター、ネイチャリング・プロジェクト)、地域コーディネート、コミュニティビジネス支援(NPO推進青森会議)等である。
 いずれも、行政・企業とのパートナーシップやネットワーク、人材育成等に強みを発揮しているが、地域による特色も加味した活動や、行政、企業、NPOなど複数の組織で事業を実施する際のコーディネート役を果たしていることも特徴といえる。また、この分野に対する期待が本調査で取り上げた団体の多くから聞かれたことも特筆すべき点であろう。

5-2 ネットワ-ク形成

 事例は、5-1中間支援の分野とも重なる部分が多いが、特に地域住民やNPO同士のネットワークや、地域での行政・学校・企業との連携・ネットワークづくりの事例を取り上げた。取り上げた事例は、地域交流や情報ネットワーク(東北みち会議)、ネットワークによるコミュニティづくり(NPO支援センターちば)、企業とのパートナーシップ推進(パートナーシップ・サポートセンター)、ボランティアセンターのネットワーク(ユースビジョン)等である。
 ネットワークの重要性は、本事例集においても各所で強調されているが、特に地域ネットワークの形成とその活用において、地域に密着したNPOが果たす役割が大きいことが示された。

5-3 地域支援人材の育成

 取り上げた事例は、ボランティア体験(杜の伝言板ゆるる)、ボランティア講座やワークショップ(ヒーローズファーム、とさはちきんねっと)、起業家育成(G-net)、ボランティア情報の提供(ボラみみより情報局)、農山村ボランティアコーディネート(学生人材バンク)、交流会などである。
 ここでも、地域を生かし、地域の特性に合わせた人材育成の必要性が示されている。

5-4 助成

 ここでは、子供向け活動を支援するファンド(神奈川子ども未来ファンド)や、日本に寄附文化を根付かせる活動(日本ファンドレイジング協会)を取り上げた。
 NPOに対する助成活動は行政や企業でも行われているが、NPOならではの特徴や課題を知り尽くしたNPOが行う助成活動の意義は大きいと言える。

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年03月 --