ここからサイトの主なメニューです

vol.2 「はばたく-社会のなかで学びを支える」の概要

 Vol 2「はばたく――社会のなかで学びを支える」では、主に学校外での学びを支える事例を取り上げ、ヒアリング団体21団体、事例紹介65団体、合計86団体の事例を紹介している。ここでは、主にヒアリング団体の内容から抜粋して紹介している。

項目   掲載団体の主な教育関連事業
Vol 2‐1
生涯学習関連施設との連携
Vol 2‐1生涯学習関連施設との連携 子供への大学レベルの授業の提供、大学と連携した教育支援人材の育成やコンテンツ・プログラムの開発、公民館や動物園事業の運営、生涯学習関連施設と連携した活動 等
Vol 2‐2
青少年の学校外活動支援
Vol 2‐2青少年の学校外活動支援 自然体験活動、放課後プログラム、プレーパークづくり、文化体験活動、農作業体験など地域での様々な体験活動、レクリエーション活動、キャンプ、その他青少年の学校外での活動支援 等
Vol 2‐3
不登校、ニート・ひきこもりに対する支援
Vol 2‐3不登校、ニート・ひきこもりに対する支援 フリースクール、家庭での学習支援、中退予防プログラム、相談対応、セラピー、社会復帰プログラム、ジョブトレーニング、自立支援 等
Vol 2‐4
子ども・大人の居場所づくり
Vol 2‐4子ども・大人の居場所づくり 電話相談、カフェ、フリースペース、暴力防止プログラム、居場所や心のより所を提供する活動 等

「はばたく」分野の特徴

 「はばたく」分野の事例において注目すべき点として、子供や青少年、あるいは大人、高齢者などを、地域や関係者、NPO、行政、専門家等、より広い連携によって支える活動が多いことが挙げられる(子ども大学かわごえ、なはまちづくりネット、えがおつなげて他)。広い連携をとることで、幅広い体験や学習の場を提供することが可能になり、子どもたちが主体的に判断する力を身につけている事例が報告された(えひめ子どもチャレンジ支援機構他)。また、フリースクールの運営や居場所づくり等においても、どれだけ地域住民や支援者の理解が得られるかが重要であるかが示されている(With 優、トイボックス他)。
 また、背景にある地域や社会の問題を見据えた活動が多いことも特徴的である。地域や社会問題の解決を目指して活動するNPOであればこその視点の重要性が示唆された(東京シューレ、NEWVERY、チャイルドライン支援センター他)。
 子供も大人も社会が支えるという、ある意味当たり前のことがよく分かる分野であるといえよう。 この分野で示された主な課題として、2-1 生涯学習関連施設との連携では、行政や大学同士の連携において、それぞれの目的や方向性を生かしながら相互のメリットを生かした活動をすることの難しさが、2-2 青少年の学校外活動支援では、プログラムの独自性の発揮や後継者育成の問題が見られた。
 2-3 不登校、ニ-ト・ひきこもりに対する支援、及び2-4 子ども・大人の居場所づくりでは、いま目の前で困っている当事者を助けるとともに、その背後にある大きな社会問題にも取り組まなければならない活動の難しさが浮き彫りになった。

2-1 生涯学習関連施設との連携

 ここで取り上げた事例は、公民館、動物園、図書館、生涯学習センター等との連携(わかやまNPOセンター、なはまちづくりネット)や、大学を中心とした連携事例(子ども大学かわごえ、東京学芸大こども未来研究所)などである。大学を中心とした連携事例では、大学ならではの専門性や人材の活用が注目される。
 また、図書館、公民館等との事例では、指定管理者として運営を受託している事例も多く見られるが、NPOが関わることでより市民のニーズに沿った運営となっている様子が見て取れる。

2-2 青少年の学校外活動支援

 取り上げた事例は、自然体験活動(森の学校、自然体験共学センター、グリーンウッド自然体験教育センター)、放課後プログラム(放課後NPOアフタースクール)、様々な課外体験活動(夢職人、えひめ子どもチャレンジ支援機構)、文化体験活動(じぶん未来クラブ)、農作業体験(えがおつなげて)、レクリエーション活動(ブレーンヒューマニティー)などである。
 多くの団体が地域の自然や人材を生かした体験等の活動を行っており、地域人材の発掘や地域の活性化にもつながっている。また、子供の主体性を生かした活動であること、指導者やボランティアの育成にも力をそそぐとともに、特に野外での活動においては安全面に高い配慮をしている団体もある。

2-3 不登校、ニ-ト・ひきこもりに対する支援

 事例では、フリースクール(東京シューレ、トイボックス)、ジョブトレーニング(With 優、ホース・フレンズ事務局)、相談対応(トイボックス)、セラピー(ホースフレンズ事務局)、社会復帰プログラム、自立支援、中退防止プログラム(NEW VERY)、家庭での学習支援、居場所づくり等の活動を取り上げた。
 いずれの活動にも、当事者や家族の孤立を防ぎ、地域や社会全体で支えるという姿勢が共通している。当事者のみの問題とせず、地域や社会自体を変えていこうという姿勢も見られる。次項の「2-4子ども・大人の居場所づくり」とも重なるが、当事者の居場所をつくることにも注力している。また、自己肯定感を取り戻し、人間関係を育む環境を提供している。

2-4 子ども・大人の居場所づくり

 事例では、電話相談(チャイルドライン支援センター)、不登校児などのための居場所づくり(フリースペースたまりば)、暴力防止プログラム(子どもの人権アクション長崎)、コミュニティカフェ、虐待、DV等のシェルターも兼ねた居場所づくり等を取り上げている。
 実際に誰もが安心して過ごせる場所の提供とともに相談ができるなど、話を聞いてくれるといった心のより所であることも、活動のポイントであると考えられる。

お問合せ先

生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室

(生涯学習政策局生涯学習推進課民間教育事業振興室)

-- 登録:平成24年02月 --