政策目標14 豊かな国際社会の構築に資する国際交流・協力の推進

●概要

 人づくりなどに資する国際交流・協力の推進を通じて豊かな国際社会の一翼を担う。このため、2施策によってその目的の達成を目指す。

●主管課(課長名)

 大臣官房国際課(永山 賀久)

●評価

 豊かな国際社会の構築に資するための国際交流・協力の推進に向けた取組は、想定通り達成された。

●23年度実施施策の取組状況

○国際交流の推進(施策目標14-1)

 諸外国との人的交流等を通して、グローバル化が加速する我が国及び国際社会において活躍できるグローバル人材の育成を推進するとともに、我が国と諸外国との相互理解と友好親善を図った。
 高等教育段階における留学生の受入れ・派遣については、我が国で受け入れている留学生数は震災の影響で減少となったが、外国人学生の日本離れに対応するため、日本の現状に関する情報提供等を行うとともに、外国人学生に被災地の復興過程を体感する機会を提供した。また、日本人の短期派遣の採択者数大幅増となり、一定の成果を上げることができた。
 高校生の海外留学・国際交流の促進については、「高校生の留学促進」事業や「外国人高校生(日本語専攻)の短期招致」事業については留学支援金の支給を受けた学生は定員に達するなど、様々な事業の着実な実施を通じて、高校生の海外留学や国際交流の推進を図ることができた。
 二国間における国民間の相互理解の増進及び友好親善関係の構築にあたっては、米国・中国・韓国との教職員交流が行われているが、韓国の教職員招へい事業において、我が国への印象が改善されたことがアンケート結果によりわかるなど、相互理解の増進に寄与した。また、国際バカロレアの普及については、シンポジウムへの参加や国際バカロレアについて日本語での概要をHPに掲載するなど、関係機関への情報提供を図った。
 今後は、政府の計画等でグローバル人材育成の重要性が指定されていることも踏まえ、日本の大学生・高校生の海外留学の促進も含めた、大学・高校における双方向の留学生交流・国際交流の推進や大学の国際化を図るための施策の充実を図り、着実に実施していく必要がある。

○国際協力の推進(施策目標14-2)

 モニタリングとしたため、モニタリング結果を参照。

●24年度以降の政策への反映方針

○国際交流の推進(施策目標14-1)

 高等教育段階における留学生の受入れ・派遣については、外国人留学生の日本離れの是正に引き続き努める必要があることから、「日本留学を希望する外国人留学生のためのジャパン・スタディ・プログラム」参加学生に帰国後の母国における報告会を義務付けるとともに、日本留学フェア等における情報提供を通じ、日本留学に対する懸念払拭に努める。また、「行政事業レビュー公開プロセス」において3ヶ月未満の短期受入・派遣事業について、支援対象の重点化など見直しの指摘があったことを踏まえ、各大学の自主事業との整理や支援対象の重点化を行う予定としている。
 高校生の海外留学・国際交流については、留学の効果や課題等を把握・検証した上で、引き続き留学経費の支援や子どもたちに国際的な視野を持たせ留学への機運を醸成する取組の推進、様々な国際交流機会の提供を充実させる。
 二国間における国民間の相互理解の増進及び友好親善関係の構築にあたっては、韓国の教職員招へい事業に関してはその効果がアンケートにより実証されたが、米国及び中国との教職員交流においても、同様にアンケートの検討を進め、当該事業の効果の検証を行う。また、国際バカロレア資格の普及については、グローバル人材育成戦略に「高校卒業時に国際バカロレア資格を取得可能な、又はそれに準じた教育を行う学校を5年以内に200校程度へ増加させる」とあり、その資格の更なる普及により海外の大学進学へのルート確保に資するよう、その振興に取り組む。

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大臣官房政策課評価室

-- 登録:平成24年10月 --