平成24年度要求・要望額:1,330百万円
文化庁文化部芸術文化課(山﨑 秀保)
なし
我が国のメディア芸術を一層振興するため、国内外への効果的・戦略的な発信を図るとともに、地域における観光振興や文化交流に資する事業を推進する。具体的には、メディア芸術に関して、主要な国際フェスティバルや海外での展示会への出品、各地域における発信拠点の形成、若手作家等の作品発表等への支援を行うことにより、国内外へ効果的・戦略的に発信する。
メディア芸術の振興については、文化芸術の振興に関する基本的な方針(第3次基本方針)(平成23年2月8日閣議決定)において、我が国の優れたメディア芸術の積極的な諸外国への発信や、若手クリエーターに対する作品発表の場の提供等が求められている。また、知的財産推進計画2011(平成23年6月3日知的財産推進戦略本部決定)においても、クールジャパン戦略の推進として、メディア芸術を含むクールジャパンのグローバルな発信が強く求められている。しかし、現状では、市場による流通や個々の製作者の取組だけでは、海外発信に必要な経費の捻出が難しい、若手作家の発表の場が不十分である等の課題がある。また、国内外にメディア芸術を発信していくための拠点も十分ではない。これらを踏まえ、主要な国際フェスティバルや海外での展示会への出品、各地域における発信拠点の形成、若手作家等の作品発表等への支援を行うことで、メディア芸術を国内外へ効果的・戦略的に発信するものである。
「第3次基本方針期間中(平成23年度~平成27年度)に我が国のメディア芸術に関する国内外における認知、評価を高める」という成果目標に対して、文化庁メディア芸術祭への応募作品数・来場者数、各地域における主要関連フェスティバル等への参加者数・来場者数を指標とする。
「第3次基本方針期間中(平成23年度~平成27年度)において、
という活動目標に対して、上記の3つの取組における支援数を指標とする。
文化芸術は、国民が心豊かな生活を実現していく上で不可欠なものであり、経済発展や国際協力の円滑化の基盤ともなるものである。特にメディア芸術は広く国民に親しまれるとともに、海外からも注目され、新たな芸術の創造や活性化を促し、我が国への理解や関心を高めている。また、我が国の文化振興はもとより、コンテンツ産業、観光、国際文化交流等の振興にも大きな役割を果たすものである。
第3次基本方針において、我が国の優れたメディア芸術の積極的な諸外国への発信や、若手クリエーターに対する作品発表の場の提供等が求められている。また、知的財産推進計画2011においても、クールジャパン戦略の推進として、メディア芸術を含むクールジャパンのグローバルな発信が強く求められていることから、メディア芸術を国内外へ効果的・戦略的に発信するために、国が本施策を実施することが必要である。なお、本施策は事業者等による自助努力を前提としながらも、民間や地方公共団体のみでは十分に対応できない内容・事業について国が支援を実施し、これを推進するものである。
本施策の実施により、民間や地域が行うメディア芸術の発信に関する事業を支援することが可能となり、これらを関係機関や関係者のニーズに応じて効果的に推進出来る。これにより、我が国のメディア芸術に関する国内外における認知、評価を高め、メディア芸術の一層の振興に資する。
本事業の予算規模は1,330百万円である。
(内訳)
平成24年度において
計70件を支援することを目指す。これにより、メディア芸術に関する民間や地域の幅広い取組が展開され、メディア芸術の国内外への一層の発信が図られる。
メディア芸術に関する出品支援の成果としては、国際フェスティバルにおける入賞者が増えることが重要であり、それを指標の一つとして検討すべき。特に大賞を取ることが、我が国の文化の発信にとって重要。
大臣官房政策課評価室
-- 登録:平成23年10月 --