「平成19年度に係る業務の実績に関する評価」及び「中期目標に係る実績に関する評価」について

平成20年8月28日

1.評価のポイント

  •  中期計画の各事項に対する毎年度の実施状況(年度評価)や、中期目標の各項目に対する達成度(中期目標期間評価)につき段階別評定を行う項目別評価と、項目別評価を総括する全体評価を実施。
  •  法人間共通の5段階評定による項目別評価の統一性の確保。
    • S:特に優れた実績を上げている。(客観的基準は事前に設けず、法人の業務の特性に応じて評定を付す)
    • A:中期計画通り、または中期計画を上回って履行し、中期目標に向かって順調、または中期目標を上回るペースで実績を上げている。(当該年度に実施すべき中期計画の達成度が100パーセント以上)
    • B:中期計画通りに履行しているとは言えない面もあるが、工夫や努力によって、中期目標を達成し得ると判断される。(当該年度に実施すべき中期計画の達成度が70パーセント以上100パーセント未満)
    • C:中期計画の履行が遅れており、中期目標達成のためには業務の改善が必要である。(当該年度に実施すべき中期計画の達成度が70パーセント未満)
    • F:評価委員会として業務運営の改善その他の勧告を行う必要がある。(客観的基準は事前に設けず、業務改善の勧告が必要と判断された場合に限りFの評定を付す)
  •  各法人の項目別評価の結果を俯瞰するため、各法人でほぼ共通である大項目(業務運営の効率化、業務の質の向上、財務内容の改善)についても段階別評定を実施。
  •  全体評価については、「評価を通じて得られた法人の今後の課題」及び「評価結果を踏まえ今後の法人が進むべき方向性」により、次年度以降の指針を示す。

2.平成19年度に係る業務の実績に関する評価の概要

  •  文部科学省が所管する法人のうち、ほぼ全ての法人について(27法人中24法人)において、「業務の質の向上」、「業務運営の効率化」及び「財務内容の改善」に係る目標の達成に向けて、中期計画通り、または中期計画を上回って履行し、中期目標に向かって順調、または中期目標を上回るペースで実績を上げた。
    (27法人中24法人について、大項目の「業務の質の向上」、「業務運営の効率化」及び「財務内容の改善」の項目別評価が全てA評価。)
  •  放射線医学総合研究所は「業務の質の向上」に係る目標について、特に優れた実績を上げているとされたものの、研究費等の不適切な使用等の諸問題について徹底的な原因究明と抜本的な再発防止対策を行うべきとの評価が示された。
    (「業務の質の向上」がS評価。「業務運営の効率化」及び「財務内容の改善」はB評価。)
  •  海洋研究開発機構は「業務運営の効率化」に係る目標ついて、中期計画通りに履行しているとは言えない面もあるが、工夫や努力によって、中期目標を達成しうるとされた。
    (海洋研究開発機構は「業務運営の質の向上」及び「財務内容の改善」がA評価、「業務運営の効率化」がB評価。)

3.中期目標に係る業務の実績に関する評価の概要

  •  対象となった6法人(日本私立学校振興・共済事業団、日本スポーツ振興センター、理化学研究所、宇宙航空研究開発機構、日本学術振興会及び日本芸術文化振興会)ともに、大項目の「業務運営の効率化」、「業務の質の向上」及び「財務内容の改善」に係る目標の達成に向けて、中期目標を達成、あるいは中期目標を上回る実績を上げた。
    (6法人ともに大項目の「業務運営の効率化」、「業務の質の向上」及び「財務内容の改善」の項目別評価が全てA評価。)

(大臣官房政策課評価室)

-- 登録:平成21年以前 --