車座ふるさとトーク(茨城県つくば市)(平成27年3月22日)
平成27年3月22日
文部科学省は、平成27年3月22日(日曜日)に茨城県つくば市(つくば国際会議場)で「車座ふるさとトーク」を開催しました。
「車座ふるさとトーク」は、安倍内閣として、大臣・副大臣・大臣政務官が地域に赴き、現場の方々と少人数で車座の対話を行い、生の声を聴いて政策に生かそうという取組です。
文部科学省からは藤井文部科学副大臣が出席し、「次世代を担う科学技術人材の育成・支援について」をテーマに、同日に開催された「科学の甲子園」参加チームの高校生、教員、企業の方々などと車座で対話しました。
参加者の方々からは次のような御意見を頂きました。
- アクティブ・ラーニングを取り入れた授業は、生徒たちの科学的思考力の育成に有効なので、そのような授業を推進していきたい。
- 小中学校では、身近で起きる現象を理科の授業で学んだり、実験を通して深く教えてもらえたりすると、それをきっかけに理系に興味が持てると思う。
- 科学の甲子園では女子の参加数が少なかった。他の学校の女子生徒たちと科学を通じて交流を持てる場がもっとあれば良いと思う。
- 中学・高校に上がるに従って理科が苦手な生徒が多くなるが、これは、ある現象の原因と結果のうち、結果だけ覚えれば良いという大学受験を意識した学び方になってしまうことが大きな問題ではないか。
- 課題が与えられて取り組むのではなく、自分たちが単純に不思議だなと思ったことを調べられる環境がもっとあると良い。
- 小中学校の理数好きを増やすためには、先生が疑問をどんどん投げかける授業が有効だと思う。知識量が増えれば別の疑問が湧いてきて、更に尋ねるという好循環が生まれる。
- 理数系を好きになってもらうためには、科学の広がりを実感できるような豆知識を盛り込んだ授業をすると良いと思う。
- 科学に対する動機づけや興味を引き出すきっかけ作りが今以上に必要ではないか。特につくば市は多くの研究機関が集中しており、素晴らしい研究を行っている。このような施設を子供たちにどんどん視察・見学していただくと良いと思う。
- 理数系が得意な人を更に伸ばすためには、正に「科学の甲子園」が非常に有効な場ではないか。トップクラスの生徒たちを上手くネットワークで結んで、グローバルで戦っていけるような取組は一つの挑戦だと思う。
- 最近「リケジョ」という言葉が流行っているが、将来は、男女関係なく科学に取り組めるようになって、自然と「リケジョ」という言葉もなくなっていけばいいなと思う。
また、藤井副大臣からは、「科学の甲子園」のような取組を継続していくことの重要性や、理数系を専攻する女性を増やす環境整備の必要性などについて説明しました。
文部科学省としては、今回伺った現場の生の声を政策に生かしていきたいと考えています。